日本語学

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Sidebar with heading backgrounds 日本語学(にほんごがく)とは、日本語研究の対象とする学問である。目的は日本語の諸現象についての、組織立った知識を得ることであり、日本語に熟達し、自由に理解し、使用するための実用的な学習とは大いに異なる。

日本語学を専攻する研究者日本語学者と言う。日本語は日本国語であることから、国語学(こくごがく)とも呼ばれる。現在、研究者の間では、「国語学」から「日本語学」に言い換える動きが進んでいるが、社会一般では「国語学」もなお多く用いられている。

歴史

テンプレート:See also 日本語学は近世において、国学の一分野(古語の研究、仮名遣いの研究、歌学など)として業績を残した。明治以降は、欧米の近代言語学を取り入れ、日本文学研究と関係し合いながら発展し、日本の国語・標準語形成や国語国字問題にも影響を与えてきた。1948年昭和23年)に「国語学会」が結成されたが、日本語研究を取り巻く環境の変化から、2004年平成16年)に「日本語学会」に改称された。

日本語学と国語学

「日本語学」と「国語学」は同義に扱われることが多いが、大阪大学文学部などでは別の研究室にあり、日本語学は現代日本語を中心とした共時的言語学的研究、国語学は古代から近世までの古い日本語を文献学的・通時的に研究するものとしている[1]

また国語学は標準語・中央語の研究に偏重し、言語変種(方言など)が周辺に位置づけられがちだが、日本語学は変種を広く包括できるという意見もある[2]

脚注

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関連項目

外部リンク

  • [1][2]
  • 方言研究から見た「国語学」「日本語学」小林隆、『国語学』53巻2号(209号)、2002年。