放射能X

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Film放射能X』(ほうしゃのうえっくす、原題: Them!)は、1953年ワーナー・ブラザーズ社製作のモンスター映画。1954年、公開。

概要

1950年代、冷戦下のハリウッドで多数製作された「放射能の影響による巨大生物」映画の一つ。本作は3D映画として企画されたが、当時の特撮技術では画面に奥行きを出すことができなかったため、実物大の巨大蟻のプロップを使ってライブ・アクションで撮影された。3Dの企画はクランクイン前に取り止められたが、アカデミー特殊効果賞にノミネートされた。

テンプレート:要検証範囲

ストーリー

ニューメキシコ州の砂漠で突如起こった連続惨殺事件。唯一の生存者である少女は放心状態となっていたが、現場から採取された大量の蟻酸を嗅いだ彼女は「Them!(奴らよ!)」と絶叫した。犯人の正体は、打ち続く核実験の影響により巨大化した蟻で、砂漠の地下は、彼らの巨大な蟻塚と化していた。保安官のピーターソンは、生物学者のメドフォードやFBI捜査官のグラハムと協力して、毒ガスによる殲滅作戦を行うが、時すでに遅く、女王蟻は巣立った後だった。

保安官たちは、砂漠から消え失せた女王蟻がロサンゼルスへ向かい、縦横無尽に走る地下下水道を新たな巣穴としていたことを突き止める。蟻を根絶すべく、火炎放射器で武装した歩兵部隊を総動員する軍。蟻にさらわれた幼い兄弟がいることを知り、単身巣穴へと潜入した保安官が見たものは、無数の卵とそれを守る女王蟻の姿だった。

キャスト

スタッフ

  • 製作 - デヴィッド・ウェイスバート
  • 監督 - ゴードン・ダグラス
  • 脚本 - テッド・シャードマン、ラッセル・ヒューズ
  • 原案 - ジョージ・イェーツ
  • 撮影 - シド・ヒコックス
  • 編集 - トーマス・ライリー
  • 音楽 - ブロニスラウ・ケイパー
  • 特撮 - ラルフ・エヤーズ

外部リンク