岡部宿

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歌川広重『東海道五十三次・岡部』

岡部宿(おかべしゅく、おかべじゅく)とは、東海道五十三次の21番目の宿場である。 現在の静岡県藤枝市岡部町

概要

隣の鞠子宿静岡市)との間の旧国道1号静岡県道208号藤枝静岡線)沿いや宇津ノ谷地区には、昔の街並が残る。

1836年(天保7年)再建の旅籠柏屋(かしばや)は、国の登録有形文化財に登録されている。

明治に入り東海道本線が建設される際、当初は岡部宿を通る予定であったが、地形が険しい上に遠回りとなる宇津ノ谷峠を避けて大崩海岸を経由するルートに変更された(鉄道唱歌には宇津ノ谷峠のトンネルであるかのような歌詞があるが、事実を歌っていない)ため、東海道本線は敷設されないこととなり、宿場町としては衰退した。これに関して蒸気機関車の煙や火の粉を心配した住民が線路の建設を拒んだ(鉄道忌避伝説)という俗説もあるが、当時の新聞記事や県の上申書には東海道の各宿で積極的な誘致運動が展開されていたという記録こそあれ、反対運動があったという記録はない[1]。1925年には、藤相鉄道が駿河岡部に通じたものの、わずか11年で廃止された。

隣の宿

東海道
鞠子宿 - 岡部宿 - 藤枝宿

脚注

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  1. 森信勝『静岡県鉄道興亡史』 静岡新聞社、1997年、26-27頁

関連項目

外部リンク

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