富山商船高等専門学校

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富山商船高等専門学校(とやましょうせんこうとうせんもんがっこう、略称:富山商船商船高専、英称:Toyama National College of Maritime Technology、英略称:TNCMT/以前はToyama Mercantile Marine College, 英略称:TMMCだった)は、富山県射水市にあった高等専門学校。全国に5つある商船高専のうち唯一日本海側にあり、百年の歴史の中で、数多くの国際航路の船長、機関長を輩出した。85年までは全寮制で、女性は入学できなかった。

かつては外国に行けるのが船乗りしかなかったので、超エリート校であった。石油ショックまでは県内屈指の偏差値だった。そのため、県内からの入学者は少なく、ほとんどが県外出身であり、それぞれの県人会を作っていた。

1985年に情報工学科ができて全寮制の廃止、女子学生の受け入れがはじまり、88年に電子制御工学科ができ、93年に高専初の文科系学科も設置され「総合高専」と呼ばれていた。日本一女子学生の多い高等専門学校でもあった。2009年10月に富山工業高等専門学校と統合し富山高等専門学校となった。統合して「スーパー高専」となったのは商船高専では同校が最初である。同校から『富山商船高専70年史』『80年史』『百年史』が発行されている。

新湊市の街の人からは「商船学校」「商船高校」と呼ばれていた。元は新湊の街の中で内川の東側の奈古中学校の場所にあり、紺の詰め襟の士官候補生の制服が女性たちの憧れの的だったこともあったからだ。

ワシントンアコード加盟の日本技術者教育認定機構(JABEE)から国際的水準にある高等教育機関であると認定されている。

課外活動ではラグビー、テニス、陸上、新聞部が強かった。2002年(平成14年)にはFireWallというロボットが全国高専ロボコンで最高の名誉である「ロボコン大賞」を受賞し、このマシンは『ロボコン (映画)』でヒロインの長澤まさみたちのチームと決勝で対決している。富山高専射水キャンパスとしては2013年にSuLuMeが2度目の「ロボコン大賞」を取った。

沿革

  • 1906年(明治39年)7月3日 - 新湊町立新湊甲種商船学校として創立。
  • 1909年(明治42年)4月1日 - 富山県へ移管、富山県立商船学校となる。
  • 1925年(大正14年)4月1日 - 機関科設置
  • 1939年(昭和14年)8月19日 - 文部省へ移管、富山商船学校となる。
  • 1942年(昭和17年)1月10日 - 逓信省所管となる。
  • 1943年(昭和18年)11月1日 - 運輸通信省所管となる。
  • 1945年(昭和20年)5月18日 - 運輸省所管となる。
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 文部省へ移管され、富山商船高等学校となる。
  • 1967年(昭和42年)6月1日 - 富山商船高等専門学校設置(航海学科40人、機関学科40人)。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 航海学科1学級増。
  • 1985年(昭和60年)4月1日 - 航海学科2学級を航海学科1学級(定員40人)・ 情報工学科1学級(定員40人)に改組。
  • 1988年(昭和63年)4月1日 - 航海学科1学級及び機関学科1学級を商船学科1学級 (航海コース・機関コース、定員40人)及び 電子制御工学科1学級(定員40人)に改組。
  • 1996年(平成8年)4月1日 - 国際流通学科(定員40人)を設置。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 独立行政法人国立高等専門学校機構 富山商船高等専門学校となる。
  • 2006年(平成18年)7月3日 - 創立100周年を迎える。
  • 2009年(平成21年)10月 - 富山工業高等専門学校と統合し富山高等専門学校(射水キャンパス)となる。
  • 2010年(平成16年)4月1日 - 富山高等専門学校として新カリキュラムの入学生を迎える。

設置学科

学科

  • 商船学科(航海コース・機関コース)【統合後も同一学科名】
  • 電子制御工学科【統合後は「電子情報工学科】
  • 情報工学科【統合後は「電子情報工学科」】
  • 国際流通学科【統合後は「国際ビジネス学科」】

専攻科

  • 海事システム工学専攻
  • 制御情報システム工学専攻

施設

  • 情報処理センター
  • 図書館
  • 実験実習工場
  • 学生寮『和海寮(わかいりょう)』
  • 福利厚生施設『奈古の浦会館(なごのうらかいかん)』
  • 臨海実習場(富山新港共同火力のLNG化のために2015年に移転)

臨海実習場

練習船

  • 若潮丸(わかしおまる)
    全長53.59m 垂線間長46.00m 幅10.00m 深さ(上甲板/第二甲板)5.40/3.40m 
    喫水3.20m 国際総トン731トン 登録総トン231トン 燃料タンク56m³ 清水タンク74m³ 最高速力14.13ノット
    航海速力12.50ノット
    とう載人員・乗組員9名・教官3名・学生44名 計56名
    主機関(メインエンジン)1300ps×390rpm 1基/新潟鉄工所
    プロペラ4翼CPP(可変ピッチプロペラ) 1950mmφ/かもめ1基
    主発電機関330ps×1200rpm/ヤンマーディーゼル2基
    主発電機AC225V,275kVA,60Hz/大洋電機2基 
    非常発電機30kVA,60Hz/ヤンマーディーゼル1基
    バウスラスタ/115kw電動20kN推力 かもめ1基・スタンスラスタ95kW電動15kN推力 かもめ1基 造水装置5t/Day/笹倉サービスセンター1式

実習艇・舟艇

  • さざなみ
  • 若潮3号

その他

  • ぺがさす
  • ジュピター
  • いそなみ

部活動

クラブ

ヨット、漕艇、陸上、ラグビー、男子バスケットボール、男子バレーボール、テニス、柔道、野球、サッカー、女子バレーボール、バドミントン、卓球、新聞、デジタルメディア創作、吹奏楽、メカトロ技術研究

同好会

女子バスケットボール、剣道、水泳、ソフトボール、ダンススポーツ、ブレイクダンス、ウェイトトレーニング、茶道、軽音楽、国際交流ゼミ、ボランティア、美術、漫画研究、現代文化研究、弦楽、文芸

出身者

関連項目

外部リンク


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