妹尾あいこ

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テンプレート:Pathnav 妹尾あいこ(せのお あいこ)は、アニメおジャ魔女どれみ』シリーズの魔女見習いの少女。MAHO堂に所属する「おジャ魔女」の一人。通称「あいちゃん」。『おジャ魔女どれみ』第3話から登場。担当声優松岡由貴

プロフィール

  • 1990年11月14日生まれ[1]さそり座でO型。 
  • 父親はタクシードライバーの妹尾幸治。母親は大阪で老人介護の仕事をしている岡村あつこ(阪南市在住[2][3])。二人はあいこが4歳のときに離婚した。祖父は岡村惣一、また母方の伯父がいる。
  • 大阪府大阪市西成区天下茶屋付近出身⇒???県美空市美空町に転居、美空市立美空第一小学校に転入。美空第一小学校では、3年2組⇒4年2組⇒5年2組⇒6年2組。美空第一小学校を卒業してからは大阪府内(大阪市及び阪南市)の公立中学校へ進学したと思われる描写が見られる。
  • 第6期では母あつこの仕事の都合により美空市に転居、???県立美空高校一年A組⇒二年?組(どれみ・ハナとは別クラス、ももことは同じクラス)⇒三年E組[4]に進級
  • どれみたちとは標準語ではなく大阪弁で話す。
  • 一人称は「あたし」。大阪府出身で、いわゆる「関西人」というキャラクター性故か一人称を「うち」と間違われることがある[5]。また母親の前では「あいこ」と自分のことを名前で呼ぶ。
  • 魔女見習い服は青色。お付きの妖精は「ミミ」。ハーモニカの音がするポロンを使っている。魔法の呪文は「パメルクラルク ラリロリポップン」。マジカルステージでは「パメルクラルク たからかに」。ロイヤルパトレーヌの時は「パメルクパトレーヌ
  • ハナちゃんの乳児時代の架空の母親役である。

人物

小学3年生の時に美空町に引っ越してきた。あいこにとって、どれみとはづきは美空小学校に転校してきて最初に出来た友達。どれみが魔法を使うところをはづきと一緒に目撃した為、はづきと共に魔法修行を始めた。魔女を目指すに当たっての動機は「お父ちゃんに幸せになって欲しい」[6]

第2期までは緑色のTシャツにデニム地のつなぎ[7]を着用、第3期からは下がカーゴパンツ、上が緑色のTシャツの上に黄土色のベストを着用している[8]

最初はズケズケ物を言い、どれみやはづきに嫌われていたが、両親が離婚しているという真面目な話をどれみにしてから、仲良くなる。誰からも教わっていないのに魔法の箒に乗れる様になった[9]。要領が良く、8級の試験で嫌いな物を書く際に、わざと逆に好きな物である蛸焼きを挙げて乗り切った[10]。スポーツ万能な上に関先生が投げたチョークを軽々と捕る程の運動能力を持つおてんば娘で、どれみ曰く「マツザカも真っ青な豪速球って感じ」なドッジボールのボールを投げる[11]が、水泳だけは全く駄目でカナヅチだった。しかし、あいこが転校してきた年とその次の年は、色々な事情が重なって水泳の授業が全く行われなかった[12][13]。そこで、小学5年生の夏休みの水泳大会をきっかけに特訓して10mは泳げる様になり、その後少なくとも25mは泳げるようになった。ハナちゃんの一件以後も、FLAT4(特にレオン)を嫌っている。じゃんけんに弱い[14]が変わると寝られなくなってしまうと言っているが気のせいであった[15]

両親が離婚して父親と暮らしているため、掃除・洗濯・家事はあいこがやっている。同情される事が嫌いで比較的気が強く[16]、姉御肌なしっかり者の反面、女の子らしく夢見がちな一面もある。両親の離婚原因が自分の大怪我[17][18]だと思い込んでいる一方で、いつか両親が復縁することを切に願っており、そのために禁呪を使いそうになったこともある[19]

ハーモニカが得意で、父親と母親に買ってもらい、今ではファの音が出なくなった思い出のハーモニカを大切に持っている[20]。なおハーモニカの種類は、本編に登場するたびに違うので不明。後には父親に買って貰ったハーモニカを主に吹いているようだ。彼女がよく吹いている曲は、「埴生の宿」である。

大阪出身だけあって、お笑いにうるさい。その割に自らの笑いの芸を見せることは殆ど無かったが、児童会長選挙で宮本まさはるの応援演説の場で本人が固まってしまい、急遽宮本を腹話術人形のように操り、一人ボケツッコミをこなした事はある[21]。趣味は風呂の中で六甲おろしを歌う事[22]

「おジャ魔女戦隊マジョレンジャー」ではマジョブルーを演じた。横川信子作の小説やマンガではしばしばヒロインとして横川信子自身(何故か男役として)と共演する。焼き芋[23]や鍋物[24]、カレーを前にすると人が変わる(いわゆる鍋奉行)。頭にはアホ毛が生えている。シリーズを追うごとにおでこが広くなっている。たこ焼きを作るのがとても上手で好物でもある。将来の夢として「たこ焼き屋」を挙げていた[25]。普段は男の子っぽい格好だが、別居中の母親と会う時は髪をお下げにしてスカートをはくなど意外なところで少女っぽさを見せる事があり、その事をどれみも解っていたのか、両親の再婚を祖父が認め、そのお祝いにどれみの魔法でダンスを踊った時もどれみが王子様、あいこがお姫様役となっていた。

第1期にどれみが好きになった少年から告白されてしまったり、ドラマCDではSOSトリオの佐川ゆうじと結婚していたり、第2期の横川信子の小説の中で縦川信彦と恋人同士になっていたりするが、TV版では恋愛ネタとは縁が薄かった。しかし、小学5年生の時に、小さい頃ひょんなことから結婚の約束をしてしまった幼馴染みの有馬健一(あだ名はアンリマー)が美空小学校まであいこを迎えに来た事もあり困惑していた。とはいえ、彼を嫌いなわけではなさそう。

大阪の中学に進学してからは陸上部に入部。府の大会では100メートル走で優勝。全国陸上大会でも3位になるほどの実力に。高校でも陸上部に入部[26] また中学3年生の時に新大阪駅で、四国への修学旅行へ行く途中のどれみ[27]と再会する[28]

第6期で母親の仕事の都合により家族揃って美空町に再び引っ越し、父が玉木の会社に再就職、どれみと同じクラスになる。担任で「超」が付く程のジャイアンツファンである八巻六郎先生[29]とは仁義なき戦いを繰り広げる仲[30]。小学校卒業後付き合っていたアンリマーとはその後、ボケツッコミの相性が合わなかったことから彼をフったとのこと[31]

余談

  • テレビ番組夢のクレヨン王国』で松岡由貴と出会った脚本家の山田隆司は、次作の『おジャ魔女どれみ』において松岡の普段の立ち振る舞いをモデルにして「妹尾あいこ」のキャラクターを作ったという。そのため、あいこだけは松岡が演じることが最初から決まっていた。
但し松岡由貴に言わせると、オーディションが3次まであって「やっと勝ち抜いてつかんだ役」という事である[32]

脚注

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関連項目

テンプレート:おジャ魔女どれみ
  1. おジャ魔女メンバー5人の中で唯一、誕生日をお祝いされている描写がない
  2. 第1期第34話、しかしあいこは阪南市に住んでいると言っていたが、手紙の差出人欄には泉南市と表記してある
  3. 両親との思い出の場所として「ピチピチビーチ箱作海水浴場)」も作中に登場する。ここに来る時には必ず関西国際空港の空港島とりんくうタウンを結ぶスカイゲートブリッジが背に見える
  4. 身体能力が高く、体育大学や実業団から引っ張りだこのあいこであるが、度重なるアクシデント(別記)を経験した事からトレーナーの勉強ができる様、私立文系を目指す事となる(第6期第6巻p60)
  5. なお美空小に転校して来た当初は『関西人』ではなく『浪速(読み:なにわ)っ子』と呼んで欲しいと言っていた(第1期第3話)
  6. 『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』p150
  7. 右・左どちらか一方の肩ひもだけが外れてしまう場面がよく見られた。第1期38話、第2期第7話では両肩のひもが外れてしまっていた
  8. 但し第4期第48話のみ、以前のデニム地のつなぎを着用している。Tシャツは第3期以降のものであった
  9. でも実際は暴走する箒を脅した結果そうなった
  10. 落語「まんじゅうこわい」と同じ様なオチである(第1期第13話)
  11. 第1期第34話
  12. 第5期第3話、どれみは、あいこが魔法を使って水泳の授業を妨害したのではないかという疑惑を持った。ただし、第1期第26話では夏休みに水泳教室もしくは水泳指導で学校のプールへ行く描写が描かれている。当然この時はあいこも参加している
  13. なおその時のどれみの回想シーンでは、見習い服が第1期のものではなく第3期のものであった(作画ミスであると思われる)
  14. 第1期第32話
  15. 第1期第36話
  16. 父親とケンカしたことが原因で2回も家出経験を持つ(第1期第23話・第34話)
  17. 両親が共働きだったため、一人でジャングルジムで遊んでいたところ、落ちて怪我をしてしまった。幸治はあつこに仕事を辞めるように求めたが、それをあつこが拒否したため、これ以降両親のケンカが絶えなくなったという(第1期第34話)
  18. 第1期第47話では、父親のお見合い相手が離婚原因として「共働き」に言及している
  19. 第4期第38話
  20. 第1期第23話、ただしクルールポロンと合体していた時期もある
  21. 第3期第35話
  22. 第1期第3話
  23. 第3期第40話
  24. 第3期第46話
  25. 第4期第20話
  26. 第6期第1巻p40
  27. 祖父の具合が悪いのにも拘わらず
  28. その後祖父は他界
  29. 第6期第1巻p79
  30. 第6期第1巻p102~103
  31. 第6期第1巻p39
  32. 第6期第3巻p285