天忍日命

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天忍日命(あめのおしひのみこと)は、日本神話大伴氏の祖神とされる。

古事記』では天孫降臨の場面に登場する。『日本書紀』では同場面、第四の一書に登場する。久米氏の祖神とされる天久米命(アメノクメ)と共に武装して瓊瓊杵尊(ニニギ)の先導をした。

『記紀』には出自が記載されていないが、『古語拾遺』や大伴氏の系図などでは、天忍日命(アメノオシヒ)は高皇産霊尊(タカミムスビ)の子とされている。神武東征の際に随伴し、大伴氏の祖となった道臣命(ミチノオミ)は、その天忍日命(アメノオシヒ)の曾孫とされている。

天忍日命を祭神とする神社は少なく、降幡神社(大阪府南河内郡河南町)、油日神社(滋賀県甲賀市)、矢保佐神社(長崎県壱岐市)などに祀られている。三重県伊勢市上社では、天忍漁人命(あめのおしあまのみこと)として天忍日命を祀る[1]

降幡神社のある場所は、大伴氏の支族が住んでいた地域である。

脚注

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参考文献

  • 宇治山田市役所 編『宇治山田市史 下巻』宇治山田市役所、昭和4年3月5日、1690p.

関連項目


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  1. 宇治山田市役所 編(1929):948ページ