大光院 (太田市)

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大光院(だいこういん)は群馬県太田市金山町にある浄土宗寺院。山号は義重山。詳名は義重山大光院新田寺。通称「子育て呑龍(こそだてどんりゅう)」、「呑龍様」もしくは「呑龍さま(どんりゅうさま)」。東上州三十三観音特別札所、群馬七福神弁財天

歴史

慶長18年(1613年)、徳川家康が先祖とする新田義重を祀るために呑龍を招聘して創建。境内裏には、新田義重や呑龍の墓がある。義重は九条兼実に従い法然上人に帰依した。建久6年(1195年)3月に寺尾城内に大光院を建立した[1]。時を経て、家康は観智国師土井利勝成瀬正成に遺跡を探させ、墓石と礎石などをここに移した。

子育て呑龍

呑龍は当時、多くの子どもが間引かれて殺されていたことを悲しみ、これらの子どもを弟子として引き取って育てたため、後世の人々から子育て呑龍と慕われた。

逸話

大光院正面の大手門は徳川家康の大坂城落城の日当日に落成したため、吉祥門と名づけられたという。

周辺

周囲には、1932年に植樹した並木の名所八瀬川をはじめ、東山球場(昭和初期)・現在は廃止したが動物園大正)・太古庵(1938年開館の博物館)などがあり谷崎潤一郎的世界を形成している。

行事

  • 11月 - 関東大菊花大会

所在地

群馬県太田市金山町37-8

交通アクセス

脚注

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  1. 寺尾の所在は太田市寺井説と高崎市説がある。『新田庄寺尾城について』(1983年)によると高崎市だけでなく太田の寺井に寺尾村は実在した。