国道386号

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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox road 国道386号(こくどう386ごう)は、大分県日田市から福岡県筑紫野市にいたる一般国道である。かつての主要地方道福岡日田線の一部が国道となり、その後一般地方道となった福岡県道・大分県道112号福岡日田線がほとんど重複している(ただし、大分県側は県道単独区間が存在しないためか、県道の変更告示がされていない)。

概要

日田市小ヶ瀬1丁目交差点国道210号交点を起点に、朝倉郡筑前町国道200号と重複し、筑紫野市の国道3号交点に至る国道である。終点付近の国道200号との重複部分を除き、全体的に概ね北西に延びている。

福岡から日田へ続く日田往還の一つの朝倉街道として呼ばれ、その呼称は福岡県筑紫野市にある西鉄朝倉街道駅として今も親しまれている。

沿革

  • 1954年:建設省告示により主要地方道に指定。同年、大分県側が県道認定(福岡県は翌年認定)。
当初の整理番号は、福岡が5、大分が2。
  • その後、1973年までに整理番号が1に統一される。
  • 1975年4月:日田市本町から筑紫野市までの区間が国道386号として指定される。
  • 2008年3月1日国道210号の区画変更に伴い、起点が日田市本町(元町交差点)から日田市大字日高字小ヶ瀬(小ヶ瀬(1)交差点)に変更される。[1]

通過する市町村

沿線

日田市

日田市内では概ね南側の玖珠川三隈川筑後川と北側の久大本線に挟まれる形で並行している。

日田市の中心市街地からやや東側に外れた小ヶ瀬1丁目交差点で国道210号から北側に分岐する。玖珠川の北岸に沿って約1km進んだところで川から離れ、日田市中心部に入る。日田市中心部にある本町交差点を右折し北東に約300m進むと日田駅・日田バスセンターがあり、同交差点を左折し約700m進んだ三隈川沿いに日田温泉がある。

中心部を抜けて花月川を渡り、左手(南側)に三隈川を、右手(北側)に久大本線を見ながら約10kmにわたり山間部の友田・夜明地区を進んでいく。夜明地区に入ると大分自動車道も並行する。並行する川は夜明地区で筑後川と名を変え、夜明ダムを過ぎて新櫛崎トンネルを抜け、福岡県との県境付近で久大本線を跨ぎ越して同線と別れ、福岡県に入り引き続き北西に進んでいく。

朝倉市

県境を越えて福岡県朝倉市の旧杷木町に入る。旧杷木町では沿線にイチゴスモモナシブドウなどの果樹園が多く点在する。池田交差点の先で西に向きを変え、旧杷木町の中心部を通る。中心部内の杷木交差点で左折して南下した筑後川の川向こうに筑後川温泉があり、杷木交差点の約300m西側の杷木IC入口交差点を右折したところに大分自動車道杷木インターチェンジがある。さらに約3km西進すると原鶴温泉に入る。同温泉唯一の共同浴場「ひまわりの湯」は国道沿いにあるが、他の温泉旅館は国道の左側(南側)にある放水路の向こう側にある。

朝倉町に入ったところで筑後川と分かれ、再び北西に向きを変える。三連水車を過ぎ、旧朝倉町中心部の比良松交差点で旧道と甘木朝倉バイパス(後述)の二手に分かれる。

比良松交差点をそのまま直進すると旧道である。旧道は旧甘木市中心部の朝倉市中心部を通っていくが、朝倉市中心部を含む佐田川橋交差点以北の区間はバイパスの開通に伴い国道指定から外れ、県道112号の単独区間となった。しかし比良松交差点から佐田川橋交差点までの間は現在も国道指定されている。

一方、比良松交差点を右折するとバイパスである。バイパスは約1km進んだところで北西に向きを変え、旧道の北東側を通る。朝倉市中心部から北東に外れた地域を通り、大平トンネルを抜け、小石原川を渡り筑前町に入る。

筑前町・筑紫野市

筑前町に入り約1km進んだところで左にカーブし、旧三輪町中心部の久光橋交差点を右折してバイパス区間は終わり、再び県道112号と合流して北西に進む。筑前町役場(旧夜須町役場)の前を通り、町の北西部の朝日東交差点を左折する。

朝日東交差点から終点までは国道200号との重複区間である。いったん南南西に進んでいき、宝満川を渡り筑紫野市に入ると西鉄天神大牟田線をまたぎ越しつつ右にカーブし、西側に向きを変えて新興住宅地の中を約1km進んだところにある原田交差点が終点となる。

接続道路

バイパス

  • 甘木朝倉バイパス - 朝倉市宮野の県道80号交点から筑前町久光の県道593号交点までの区間。全区間供用されているが、朝倉市頓田の県道8号交点までの前半区間は旧道が降格せずに重複経路となっている。それ以後の後半区間は旧道が降格し、県道112号の単独区間となっている。

別名

道の駅

関連項目