口蓋骨

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ファイル:Rotation palatine bone.gif
口蓋骨の形状を様々な方向から見た動画。口蓋骨を赤で、それ以外の骨を半透明にして示してある。(出典:Anatomography

口蓋骨(こうがいこつ、ラテン語名 Os palatinum)とは、口蓋部を構成するである。

ヒトの口蓋骨は、顔面の中心部、上顎骨の後方に左右対称に2つ存在し、内側縁で正中口蓋縫合により互いに骨縫合している。

口蓋骨は水平板と垂直板の2つの骨板と、錐体突起、眼窩突起、蝶形骨突起の3つの骨突起により構成される。

水平板

水平板とは口蓋骨の下部において水平に伸び、骨口蓋の後部をなす骨板である。水平板の前縁は上顎骨と横口蓋縫合により骨縫合し[1]、内側は正中口蓋縫合により対側の口蓋骨と縫合する[1]。後縁は遊離しており[1]、後鼻棘と呼ばれる。外側縁からは、上方に向かい垂直板が屹立しており、上面は鼻腔底後部、下面は口蓋後部をそれぞれなす。下面の外側上顎骨縁前方には大口蓋孔が、後方錐体突起移行部には小口蓋孔が開く。

垂直板

垂直板とは口蓋骨の中心をなす垂直な骨板である。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 森ら, p.86

参考文献

関連項目

外部リンク

  • 口蓋骨 - 慶應医学部解剖学教室 船戸和弥

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