双六小屋

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双六小屋(すごろくごや)は、岐阜県高山市双六岳樅沢岳の鞍部にある山小屋中部山岳国立公園内の飛騨山脈主稜線のルート上にあり、新穂高温泉方面の小池新道笠ヶ岳からの稜線ルートとの交差点となっているため、利用者が多い小屋である。

概要

2010年平成22年)7月現在、山岳写真家でも著名な小池潜(ひそむ)が経営。この小屋の他に、わさび平小屋鏡平山荘黒部五郎小舎を経営。小屋の北側は見晴らしが良く、鷲羽岳を間近に望める。小屋の南側の広い平坦な場所には、双六池があり、その北側がキャンプ指定地となっている。標高2,550mのハイマツ帯で、多くの高山植物が見られる。また周辺のハイマツ帯にはライチョウが生息している。

営業期間

  • 6月10日 - 10月20日(平成22年度)

収容人数

  • 宿泊 200人
  • キャンプ指定地 テント60張り(北アルプスの大部分が中部山岳国立公園内であるため、キャンプ指定地以外の設営は禁止されている)

主な施設

  • 一般客室・個室・フロント・売店・談話室・食堂・簡易水洗トイレ・洗面所・乾燥室・自炊場
  • 富山大学夏山診療所が併設。(7月25日頃 - 8月20日頃)
  • 公衆衛星電話がある。
  • 無料の給水施設がある。
  • 一般利用者向けの入浴施設はない。

沿革

  • 1935年昭和10年)に、岐阜県吉城郡上宝村(現在の高山市)の村営小屋が開業(2階建て、20[1]
  • 第二次世界大戦前後は、無人のまま放置され、小屋は荒れ果てた。
  • 1950年(昭和25年)に、村会議員だった、小池義清が村から経営を引き継ぐ。
  • 1955年(昭和30年)に、小池義清らにより、新穂高温泉から、わさび平、大ノマ乗越を経由して、この小屋に達する小池新道を開設。
  • 1957年(昭和32年)に、荷継ぎのための小屋をワサビ平に建設(現在のわさび平小屋)。
  • 1962年(昭和37年)に、現経営者の小池潜が大学卒業後に、小屋の仕事に就く。
  • 1965年(昭和40年)に、コーヒー豆を挽く器具一式を整えて、登山者に提供するようになった。
  • 1980年(昭和55年)に、東側に一棟を増築。

近隣の山小屋

登山道

周辺の山

脚注

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参考文献

関連項目

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外部リンク

  • 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局