カモノハシ目

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テンプレート:生物分類表 カモノハシ目[1](カモノハシもく、学名: テンプレート:Sname)は、脊椎動物亜門 哺乳綱に属する動物分類群である。単孔目(たんこうもく)、単孔類(たんこうるい)、一穴目(いっけつもく)ともいう。

これらは、カモノハシ科と2つの化石科を含むカモノハシ亜目 (テンプレート:Sname) と、ハリモグラ科を含むハリモグラ亜目 (テンプレート:Sname) に分かれる。それぞれをカモノハシ目、ハリモグラ目(学名は同じ)とすることもある。混乱を防ぐため、ここでは、Monotremata の意味では単孔目と添えることとする。

現存するのはカモノハシ科とハリモグラ科のみで、化石を含めても4しかいない。現生群はわずか2科35しかいないが、オーストラリア区に広く分布する。

形態・生態の特徴

単孔目(カモノハシ目)は、現存する哺乳類としては唯一、爬虫類鳥類のようにを産むグループとして知られている(卵生である)。(大部分の鳥類と同じように)母親が卵を温めて子を孵化させ、孵化した子は(他のすべての哺乳類と同じように)母乳によって育てられる。母親は他の哺乳類のような乳首をもたず、子は母親の乳腺から染み出したをなめている。

爬虫類や鳥類と同様の総排出腔をもつ(これが単孔目 Monotremata という名の由来である)。尿の排出も生殖も、全てここで共通に行われる。

内温動物であるが、気温により保ちうる体温が変動するなど、有胎盤類や多くの鳥類に比べ、体温調節能力が低い。

以上のような特徴から、単孔目(カモノハシ目)は、進化史の中で、非常に早い時期(おそらく三畳紀)に他の全ての哺乳類のグループと分岐したと考えられ、現生哺乳類で最も原始的なグループとされる。そのため、このグループは、「原獣亜綱」として、亜綱のレベルで他の哺乳類(獣亜綱)と区別されている。

カモノハシとハリモグラ

現存する2科のうち、カモノハシ科に属する現生の動物は、カモノハシ (テンプレート:Snamei) 1種のみである。カモノハシはくちばしをもち、水中を泳ぐため前後肢が水かきになっている。タスマニアおよびオーストラリア東部に生息している。

もう一方のハリモグラ科に属する現生の動物としては、1属1種のハリモグラ (テンプレート:Snamei) と、1属3種のミユビハリモグラ (テンプレート:Snamei) の2グループがある。後者のミユビハリモグラ属は、従来 テンプレート:Snamei の1種だけだったが、最近になって、さらに テンプレート:Snameiテンプレート:Snamei が分離されて、3種となった(なお、従来 テンプレート:Snameiテンプレート:Snameiシノニムであった)。ハリモグラは背中に長いトゲが密生しており、敵に襲われたときは体を丸めて栗のイガ状になったり、土を掘って地中に沈むことで身を守る。ハリモグラはタスマニア、オーストラリアおよびニューギニア島に、ミユビハリモグラはニューギニア島のみに生息している。

蹴爪と育児嚢

単孔目(カモノハシ目)の動物は、オスのみが後肢のかかとの部分に蹴爪をもつ。有袋類や一部のトガリネズミ目の動物と同様、睾丸を腹腔内にもち、体外に降りた陰嚢をもたないため、性別は主にこの蹴爪の有無によって判断される。この蹴爪には、毒液を生産して分泌するための組織があるが、ハリモグラ類の場合、導管が退化しているため、実際には機能しない。これに対して、カモノハシのオスの蹴爪は、実際に敵の体に毒を打ち込むことができる。

一方、ハリモグラ類のメスは、腹の育児嚢(いくじのう)で卵を孵化させ、その中で子を育てるが、カモノハシはそのような育児嚢をもたない。

鳥類との関係性

カモノハシが卵生であって、しかも嘴を持つことから、一般書では時に「単孔類は鳥類哺乳類の中間型」と説明されていることがある。これは全くの間違いであり、上記のように爬虫類段階から哺乳類が進化する早い段階に分岐したものと考えられる。嘴は見かけ上の類似にすぎず、構造も異なる上、近縁のハリモグラには嘴はない。

分類体系

下位分類

脚注

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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