北尾吉孝

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テンプレート:Infobox 人物 北尾 吉孝(きたお よしたか、男性、1951年1月21日 - )は、日本実業家SBIホールディングス株式会社代表取締役執行役員CEOである。

人物

2005年ライブドアによるニッポン放送買収問題でフジテレビホワイトナイトとなったことで注目を集めた。強い個性と独特の口調が印象的である。SBIホールディングス株式会社のウェブサイトのトップページから視聴できるSBIチャンネルで北尾自ら経営戦略等を語りIRにも力を入れている。

2006年には、母校である兵庫県立神戸高等学校が寄付を募っていることを受け、1,000万円を寄付した。また創立110周年記念式典において講演を行った。

2007年、母校である慶應義塾創立150年記念事業に、1億円寄付した。

大学時代の同級生には、俳優の中村雅俊がいた(入学した年も学部も同じであるが、知り合いかどうかは不明)。

近年は数学者岡潔の思想研究も行っている。

経歴

家系

孫正義との関係

ブロードバンド事業に注力する孫正義との経営方針の違いから不仲説がマスコミで取り沙汰され、2002年には「現在の事業が全部成功すれば、2、3年後には(グループから)撤退し、慈善事業に集中したい」と述べた。実際ソフトバンク・インベストメント株式会社(現・SBIホールディングス株式会社)はソフトバンク株式会社の子会社であるソフトバンク・ファイナンス(のちのソフトバンク・エーエム、現在はソフトバンクテレコム株式会社)の子会社だったが現在は増資し解消。2006年8月2日、ソフトバンク・エーエム株式会社が保有するSBIホールディングス株を全株ゴールドマンサックス証券に売却。このことにより、資本的には完全にソフトバンクとの関係はなくなったことになる。

ただし、資本関係解消後もソフトバンクとSBIホールディングスは友好的関係を続けるとのことであり、2006年8月18日の発表によるとソフトバンクと金融ポータル事業の企画、運営等を行う合弁会社の設立について協議を開始している。

北尾はTV番組で「堀江貴文と孫正義の違い」を尋ねられた際に「人々のために役立つことをしようという意識を常に孫さんは持っている。その結果として儲かっているだけ。堀江君は自分のためという意識が強すぎる」と評している。また孫も「定期的にメシを共にする約束で資本関係の解消に応じた」と冗談交じりに語っている。

リーダー論

現在の日本の道徳教育、その背景を問題視としたリーダー論がある。第二次世界大戦後の占領政策の影響があって、「過去の一切の日本的精神、武士道のような精神が否定された」と指摘、ゆえに「日本人が持っていた強靭な精神力、厳しい時代を生き抜ける力を身につけたリーダーでなければこの難しい時代の日本を任せられません」[3]として、中国古典から学び「君子を目指せ 小人になるな」を著書または講演で多数提唱。

提唱によれば、「小人」は個人的な生き方を追求する人。対して、「君子」は徳のそなわった品位の高い人。君子に備わる五つの徳は、「仁」「義」「礼」「智」「信」とする。

君子になる条件は 一、徳性を高める。 二、私利私欲を捨て、道義を重んじる。 三、常に人を愛し、人を敬する心を持つ。 四、信を貫き、行動を重んじる。 五、世のため人のために大きな志を抱く。 六、世の毀誉褒貶を意に介さず、不断の努力を続ける。 の6つに集約され、日々研鑽を重ねることが肝心であるとする。

著書

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. A. Samuelsonとノーベル経済学賞』
  2. 芸能界復帰へ前進 紳助と中田カウスの電撃和解裏(「週刊実話」2011年12月13日閲覧)
  3. JBpressインタビュー:中国古典の薦め