初瀬

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初瀬(はせ)は、奈良県桜井市の地名。古くは「はつせ」と呼ばれ、「泊瀬」とも表記した。古代には雄略天皇418年?-479年)が泊瀬朝倉宮(はつせのあさくらのみや)を置いた。『万葉集』では「隠口(こもりく)の泊瀬」と呼ばれている。

概要

初瀬山には西国三十三所第八番の長谷寺があり、山腹の山門前から山麓にかけての参道に沿って大きな門前町が形成されている。 初瀬と三重県松阪市の六軒を結ぶ道は初瀬街道と呼ばれ、鉄道が開通するまではお伊勢参りをする人たちで賑わった。

泊瀬朝倉宮の所在地は、考古学的には確定していない。宮の場所については古くから2つの説があり、『帝王編年記』等は磐坂谷(桜井市岩坂)、『大和志』等は天の森(桜井市黒崎)とするが、立地条件等から、どちらの場所も宮の所在地としては疑問視されている[1]。桜井市脇本の脇本遺跡も泊瀬朝倉宮跡の有力な候補地とされている[2]。また、黒崎の白山神社境内にも「泊瀬朝倉宮伝承地」の碑がある。

名所旧跡

交通

脚注

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関連項目

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外部リンク

  • 『角川日本地名大辞典 奈良県』(角川書店、1990)、p.878
  • 『国史大辞典』(吉川弘文館)の「泊瀬朝倉宮」の項