分流器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

分流器ぶんりゅうき)は、直流電流計の測定範囲拡大に使われる直流用測定範囲拡張器である。電流計に並列に接続し電流計に流れる電流を分流させる抵抗器である。

電流計の最大目盛りの時の測定対象の電流をIm、電流計の内部電気抵抗をr・流れる電流をIr、分流器の抵抗をRP、とすると次のようになる。

<math> I_m = I_r + I_r \frac{r}{R_P} = I_r \left(1 + \frac{r}{R_P}\right)</math>
<math>\frac{I_m}{I_r} = \left(1 + \frac{r}{R_P}\right)</math>

よって、最大目盛りの時の電流が<math>\left(1 + \frac{r}{R_P}\right)</math>倍に拡大されたことになる。

また、端子の切り替えにより分流器の倍率を変更できる多重目盛りの電流計も製作されている。

関連項目