共産貴族

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共産貴族(きょうさんきぞく)とは、共産党政権下において、かつての大ブルジョワジーや貴族同様の富と権力を握っている党幹部や官僚、ノーメンクラトゥーラと呼ばれる層を指した一般的呼称。 赤い貴族新階級en:New Class)とも呼ばれる。

起源

その起源はロシア革命にまでさかのぼる。ボリシェヴィキの指導者たちは、貴族や資本家から没収した邸宅を所有し、別荘や専用列車なども所有していた。レーニンは、1921年5月19日スターリン宛の書簡で、

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と述べている[1]

岩上安身は、レーニン以来の共産貴族化が国家の屋台骨を歪め、ソ連崩壊の元凶となったと指摘している[1]

脚注

  1. 1.0 1.1 中沢新一「レーニン礼賛」の驚くべき虚構 岩上安身公式サイト「WEB IWAKAMI」に掲載。「諸君!」 1997年1月号掲載