全情協パソコン技能検定2種試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:資格

パソコン技能検定Ⅱ種試験(パソコンぎのうけんていにしゅしけん)とは、財団法人全日本情報学習振興協会が主催する検定試験である。

概要

当検定試験は、マイクロソフト製アプリケーションソフトMicrosoft OfficeWordExcelを用いたビジネス文書作成能力を測定する、パソコンの検定試験である。

試験内容

試験科目は実技試験のみで、パソコン上で行う。
CBT(Computer Based Testing)を採用しているため、問題用紙は使用せず、採点もパソコン上で行われる。
過去には実技試験だけでなく筆記試験も行われていたが、平成19年から筆記試験は廃止された。
各級の試験内容は以下の通りとなる。

1級

文書処理課題
図表・画像の貼りつけを含んだ文書作成
表計算・データベース課題
3級・2級の内容をベースに表引き・検索抽出した表作成、ピボットテーブル等の高度なデータ処理
グラフ課題
棒・線・円・積み重ね・散布図等のグラフ作成

2級

文書処理課題
図表を含んだ文書作成
表計算・データベース課題
3級の内容をベースに縦横合計・平均・条件判断の利用等やや高度なデータ処理
グラフ課題
棒・線・円・積み重ねグラフ作成

3級

文書処理課題
簡単な図表を含んだ文書作成
表計算・データベース課題
縦横合計と平均などの簡単なデータ集計
グラフ課題
棒・線グラフ作成


試験時間は、1級が90分2・3級が60分であり、いずれの級も、100点満点中70点以上を取得すれば合格、資格認定となる。

試験会場・期日

全日本情報学習振興協会の認定会場(パソコン教室)にて受験ができる。 試験日程は、主に偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の上旬に設定されており、年6回の開催となる。

使用機器・ソフト

試験に用いるOSおよびMicrosoft Officeは以下の通りである(2012年7月現在)。 使用する機器、ソフトは認定会場ごとに異なるため、受験予定の会場に事前に確認をとることが望ましい。

機器・ソフト バージョン
OS Windows XP
Microsoft Office 2003、2007、2010(いずれもWordExcelが必要)

上記の表の通り、同検定試験に用いるCBTに対応するOSのバージョンはWindows XPのみとなるため、Windows Vista以降のOSでは同検定を実施することができない。 そのため全日本情報学習振興協会では、Windows Vista以降のOSを用いた同一内容の試験としてパソコン検定 文書・表計算試験を実施している。こちらはCBTを使用せず、問題冊子を使用して回答する形式を採っている。

合格者の特典

2級以上合格者は、全日本情報学習振興協会主催のパソコンインストラクター資格認定試験の受験資格を得る。但し、同検定を受験する条件として、申込時点で年齢が満20歳以上であることが必須となる。

参考書籍

試験対策用のテキスト及び過去問題集は、情報学習新聞社ホームページ上にて購入できる。 Microsoft Office 2003対応版と2010対応版が発行されているので、使用するMicrosoft Officeのバージョンに合わせたテキストで試験対策を行うのが望ましい(2007で受験する場合、機能が近い2010対応版を使用されたい)。

  • 『Wordトレーニング 1』 ISBN 978-4-905143-10-9
  • 『Wordトレーニング 2』 ISBN 978-4-905143-11-6
  • 『Wordトレーニング 3』 ISBN 978-4-905143-12-3
  • 『Excelトレーニング 1』 ISBN 978-4-905143-13-0
  • 『Excelトレーニング 2』 ISBN 978-4-905143-14-7
  • 『Excelトレーニング 3』 ISBN 978-4-905143-15-4

関連項目

外部リンク