主体思想派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:朝鮮語圏の事物主体思想派しゅたいしそうは=主思派)とは、朝鮮労働党の指導理念である主体思想を支持しそれに沿った政治活動を行う大韓民国政治運動を指す[1]

1970年代に、統一革命党と称する主体思想派が存在すると言われていたが、韓国の情報機関が実在を確認することはなかった。朝鮮労働党がでっち上げた架空の団体だろうと言われている。

主体思想派が公然と登場したのは、1987年民主化宣言以後である。当時の学生運動は、主体思想を支持する反米自主化反ファッショ民主化闘争委員会(自民闘)と、主体思想を批判する反米反ファッショ・民族解放闘争委員会(民民闘)に分かれて闘われた。そうして、自民闘は、全国大学生代表者協議会(全大協)の執行部を掌握し、1989年平壌で行なわれた第13回世界青年学生祭典ベルリン経由で林秀卿を代表として送るなど、親北路線を推進した。

学生運動は、その後も離合集散を繰り返し、韓国大学総学生会連合(韓総連)を結成したが、国家保安法を適用された。その後も、全国教職員組合所属の教員が、教室で朝鮮民主主義人民共和国先軍政治を称賛するなどの行動が見られている。

2000年に様々な左派勢力の連合体として民主労働党(民労党)が結成されると、主思派は集団入党して多数派を形成し執行部を掌握するに至った。多数派を背景とした主思派執行部の強引な組織運営は、他グループから強い反発を招く結果となり、2008年にシム・サンジョン魯会燦など主思派に批判的なグループの離党と新党結成(進歩新党)を招く結果となった[2]

2011年12月に民労党や進歩新党離党派などによって結成された統合進歩党においても主導権を掌握しており、翌2012年4月の総選挙直後に発覚した比例代表候補予備選不正事件の首謀者とされる京畿東部連合も主思派組織と見なされている[3]

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

  • テンプレート:Cite news
  • テンプレート:Cite web
  • テンプレート:Cite news