不快指数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

不快指数(ふかいしすう、discomfort index、またはtemperature-humidity index)とはの蒸し暑さを数量的に表した指数1957年アメリカ合衆国で考案された。

概要

ヒト発汗機能が非常によく発達した動物であり、基本的に暑熱に対する耐性が強い。汗による体温調整は、主に汗が皮膚表面で蒸発する際に気化熱を奪うことによってなされる。しかし湿度が高い状態においては、汗の蒸発が阻害されるため「蒸し暑い」と感じる。

不快指数の求め方には何通りかあるが、乾球温度(=気温)をTd(℃)湿度をH(%)とすると、

  • <math>0.81Td+0.01H(0.99Td-14.3)+46.3\,</math>

で計算される。例えば、気温27℃ 湿度55%で不快指数75であり、気温29℃ 湿度70%で不快指数80である。

不快指数が75を越えると人口の一割が不快になり、80を越えると全員が不快になると言われている。 また、日本人の場合、不快指数が77になると不快に感じる人が出はじめ、85になると93%の人が暑さによる不快を感じると言われている。なお、体に感じる蒸し暑さは気温と湿度に加え風速等の条件によっても異なるため、不快指数は必ずしも体感とは一致しない[1]

一か月間の不快指数75以上の日数を不快日数という。


なお、気象庁の統計種目にこの項目はないが、日本気象協会では不快指数予報をウェブサイト tenki.jp にて公開している。

体感温度と不快指数

不快指数体感
~55寒い
55~60肌寒い
60~65何も感じない
65~70快い
70~75暑くない
75~80やや暑い
80~85暑くて汗が出る
85~暑くてたまらない

関連項目

脚注

  1. 不快指数って何ですか?(気象庁)

テンプレート:気象要素