レンチナン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Drugbox レンチナン(Lentinan)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。シイタケの子実体より抽出した多糖体を精製した物質である。商品名レンチナンレナカット。静注又は、点滴静注で用いる。

効能・効果

手術不能又は再発胃癌患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長。また、大腸がん[1]でも局所免疫能の抑制の緩和が報告されている。なお、単独の効果は不明。

副作用

重大な副作用としてショック。他に悪心・嘔吐、胸部圧迫感など。

作用機序

マクロファージT細胞NK細胞に作用し、免疫力を増強し抗腫瘍効果をあらわす。本剤が直接的に腫瘍細胞を攻撃するものではない。

参考文献

  1. 柴田昌彦他『大腸癌の局所免疫動態に及ぼすレンチナンの影響について』日本消化器外科学会雑誌27(2月号)<特集>第43回日本消化器外科学会総会, 479, 1994-02-01
  • 『レンチナン静注用1mg』医薬品インタビューフォーム・2006年9月(改訂第2版)(味の素株式会社・大鵬薬品工業株式会社)


関連項目