ラノステロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 有機化合物

ラノステロール (lanosterol) は動物や菌類に広く存在するステロイドトリテルペノイド化学式 C30H50O、分子量は426.7。IUPAC命名法ではラノスタ-8,24-ジエン-3-オール。別名ラノステリンCAS登録番号は79-63-0。常温では無色の固体で、融点 138–140℃。

ラノリンに多量に存在し、そこから発見されたことから命名された。

動物や菌類のあらゆるステロイド化合物(コレステロール等)の前駆体として重要であるが、生理学的な役割は定かでない。


生合成

スクアレンエポキシダーゼによりスクアレンから(3S)-2,3-エポキシスクアレンが合成される。

ラノステロールシンターゼにより環化反応が起こり、プロトステロールカチオンが生成する。

水素イオンが抜けて、プロトステロールカチオンからラノステロールとなる。

テンプレート:ステロイドテンプレート:テルペノイドテンプレート:Asboxテンプレート:Chem-stub