ラジウム

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テンプレート:Elementbox ラジウムテンプレート:Lang-en-short)は、原子番号88の元素元素記号Raアルカリ土類金属の一つ。安定同位体は存在しない。天然には4種類の同位体が存在する。白色の金属で、比重はおよそ5-6、融点は700 テンプレート:℃沸点は1140 テンプレート:℃。常温、常圧での安定な結晶構造は体心立方構造 (BCC)。反応性は強く、と激しく反応し、に易溶。空気中で簡単に酸化され暗所で青白く光る。原子価は2価。化学的性質などはバリウムに似る。炎色反応洋紅色

ラジウムがアルファ崩壊してラドンになる。ラジウムの持つ放射能を元にキュリー(記号 Ci)という単位が定義され、かつては放射能の単位として用いられていた。現在、放射能の単位はベクレル(記号 Bq)を使用することになっており、1 Ciは3.7 × 1010 Bqに相当する。なお、ラジウム224、226、228は WHO の下部機関 IARC より発癌性があると (Type1) 勧告されている。

ラジウムそのものの崩壊ではアルファ線しか放出されないが、その後の娘核種の崩壊でベータ線やガンマ線なども放出される。

歴史

1898年、ウランの抽出残渣から分別結晶することにより、ピエール・キュリーマリ・キュリー夫妻によってラジウム226(半減期1600年)が発見された[1]放射線を出しているため、ラテン語radius に因んで命名された[1]

ラジウムの化合物

利用

以前は、放射線源として医療分野等に使用されたが、現在はコバルト60に取って代わられている。また、1990年代以前は時計の文字盤などの夜光塗料として利用されていた。

2011年10月、東京都世田谷区の木造民家の床下からラジウム226と推定される物質が発見された。この床下のラジウムは毎時600マイクロシーベルト(年間5000ミリシーベルト)であった。この木造民家に50年間も住んだ女性(当時92歳)は最小限年間140ミリシーベルトを被爆しており、50年間の積算継続線量は9000ミリシーベルトである。この女性は病気とは無縁で癌になったことはなく、ここで育った3人の子供もさしたる病気をしたことはない[2][3][4]

2014年6月、スイス北部ビエンヌの廃棄物処理場に、120kg分に及ぶラジウムの廃棄物が持ち込まれていたことが発覚。場所によっては、放射線量が毎時300マイクロシーベルトとなる場所もあった。廃棄物は、道路工事の最中に見つかったもので、時計の夜光塗料に用いられていたものと推測されている。夜光塗料としてのラジウムは、スイスでは1963年に使用が禁止されていたことから、住民に不安を与えないように事実が1年間隠匿されていた[5]

同位体

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脚注

  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite
  2. 『週刊新潮』2011年10月27日号
  3. 中川八洋『脱原発のウソと犯罪』
  4. テンプレート:Cite News
  5. テンプレート:Cite news

関連項目

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テンプレート:元素周期表 テンプレート:ラジウムの化合物