ヤドカリ下目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:生物分類表

ヤドカリ下目(ヤドカリかもく、Anomura または Anomala)は、十脚目に属する甲殻類の分類群の一つ。異尾下目(いびかもく)・異尾類(いびるい)ともいう。

概要

いわゆるヤドカリの他にも、ヤシガニタラバガニコシオリエビなどが分類される。

全世界のに多くの種類が分布するが、コシオリエビには淡水域にすむ種類がおり、ヤシガニやオカヤドカリの成体は陸上で生活する。

エビカニと同じ十脚目で、およそ体型はこのどちらかに似ている。ただし、歩脚形の脚が3対しかない点で区別できる。これは、最後の歩脚がごく短くなって、背中側に折り畳まれているためである。

姿は科によってたいへん異なり、おなじヤドカリ下目でも多種多彩な外見をしている。いわゆるヤドカリ類は巻き貝の殻に腹部を収め、カニに近い形の頭胸部だけを外に出す。腹部は巻き貝の形に合わせて、左右不対称である。ヤシガニ、タラバガニ、イソカニダマシなどは鋏脚が大きく発達し、腹部が頭胸甲下面に折りたたまれるのでカニに似る。

大型のものは食用となり、タラバガニなどは水産資源として重要である。

分類

5上科に17科が属する[1]テンプレート:Sister

系統

分子系統解析からは、次のような系統樹が得られている[1]

テンプレート:Clade

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:Sister
  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite journal