ミソハギ

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ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科多年草

特徴

湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。の断面は四角い。は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆のころ紅紫色6弁の小さいを先端部の葉腋に多数つける。

盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。

近縁のエゾミソハギとも、千屈菜(せんくつさい)と呼ばれて下痢止めなどの民間薬とされ、また国・地方によっては食用にされる。千屈菜(みそはぎ)は秋の季語

近縁種

近縁のエゾミソハギ (L. salicaria) はミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。九州以北の各地(北海道に限らない)、またユーラシア大陸や北アフリカにも広く分布する。欧米でも観賞用に栽培され、ミソハギ同様盆花にもされる。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。