マーガレットコミックス

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テンプレート:Pathnav テンプレート:特殊文字 テンプレート:Sidebar with collapsible lists マーガレットコミックス集英社が発行する日本漫画単行本レーベル。同社の少女漫画雑誌マーガレット』・『別冊マーガレット』に掲載された作品を主に、『Cocohana』(旧『コーラス』)・『Cookie』に掲載された作品も収録している。少女漫画のベストセラーを多数抱える。

概要

1967年12月に刊行が開始された。当時の定価は200円。最初に刊行されたタイトルは、『マリイ・ルウ』(西谷祥子)・『ハイジ』(わたなべまさこ)・『すてきなコーラ』(水野英子)の3点だった。当初は本に直接表紙画像が印刷され、その上にビニールのカバーがかけられていたが、1974年に紙カバーに変更された。

初期に刊行された中には、『白いトロイカ』(水野英子)のように、白泉社花とゆめコミックスに移ったものがある。これらの収録内容はマーガレットコミックス版と同じだが、表紙のイラストは変更されている。

1980年代の初めまでに刊行された『週刊マーガレット』掲載作には、読みきり作品集やショートコミックなどの一部を除き、表紙や背表紙に「……の巻」というサブタイトルが記載されていた。

1980年代後半より、それまで独自レーベルより刊行されていた『セブンティーン』系列誌掲載作を発行、次いで1994年から『ぶ〜け』掲載作を発行、レーベル統合となる。

1990年代半ばからは、CG加工が同社刊の『週刊少年ジャンプ』や『SQ』のレーベルであるジャンプ・コミックスと並んでされているものの、講談社刊の講談社コミックス別冊フレンド(略称:KC別フレ)、講談社コミックスなかよし(略称:KCN KCなかよし)と類似している場合もある。

カバーデザインは、創刊以来長期間(1967年~2001年まで、)、天地に金色の帯があしらわれ、上側の帯には「MARGARET COMICS」の横書き表記、二色の連続するひし形(色指定可能)があしらわれ、赤いゴシック体の文字でタイトル・青いゴシック体(手書き風の字体、細ゴシック、太ゴシックと変更されている)で作者名が記されるフォーマットに統一され、裏表紙にはピンク・黄緑・黄色の4色の丸型の8式ルーレットデザインでいたものの、2001年新規刊行分から一つずつ旧デザインは廃している。2008年現在のものは同じ集英社のりぼんマスコットコミックスと同様に、表紙全体にイラストが描かれており、表紙の中央あるいは、右左側辺りに丸字のMにCの間に星があしらわれており、デザインのバリエーションが豊富である。また、ロゴによる掲載誌の区別がなされている。背表紙にはティアラのマーク[1]に「MARGARET COMICS」と上下に交互に表記され、掲載誌によって「別冊マーガレット」「MAGARET CHORUS」等と表記される作品も存在する。

マーガレットコミックスワイド版

1980年代末から1990年代初頭にかけて、A5判のワイド版が刊行されていた。ワイド版最初の刊行は細井玲子の「まんまるハイスクール」(別冊マーガレット連載)である。その後楠本まきこなみ詔子尾崎南などマニア層に人気のある作家の作品数点が刊行された。

デザインは当初新書判サイズのものをそのまま踏襲したが、まもなくカバー背表紙上部のティアラマークを除きすべて作品毎独自のデザインとなっている。

マーガレットレインボーコミックス

子会社の集英社クリエイティブ(旧・創美社)からの発行。新人や短編の多い作家の作品を収録している。ほとんど単巻だが、柴田昌弘紅い牙」などシリーズ化された作品もある。 デザインは刊行当初は手書きタイトルや背表紙の五連の円など独特のものであったが、1980年代にはレーベル表記を除きマーガレットコミックスとほぼ同一のものとなっている。

脚注

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関連項目

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  1. ティアラマークは本来は、金色が基準であるものの、作者本人の色指定により、青やピンク、紫などにあしらわれている作品も存在する。