マウグ島

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テンプレート:Infobox マウグ島(Maug Island)は、マリアナ諸島北から二番目の島。モーグ島とも称する。

概要

北マリアナ諸島に属し、概略位置は北緯20度02分、東経144度14分。北北西67kmにパハロス島、南東42kmにアスンシオン島がある。サイパン島からは北に約540kmの位置。

北島(North Island、最高点標高227m)、東島(East Island、同215m)、西島(West Island、同178m)の三つの小島から構成され、総面積は約2.0平方km。いずれも無人島。これらの島は、かつての火山の外輪山に相当する。かつての火口カルデラは、三つの島の間の入り江となっている。

岩がちの土壌であるが、草や低木等の植生が存在する。東島にはココヤシも生えている。海鳥の営巣地である。海は透明度が高いために、水深約50mの所まで珊瑚礁が広がっている。北部諸島野生生物保護区域に指定されている。ナンヨウショウビンの一種(Halcyon chloris owstoni、ブッポウソウ目カワセミ科の鳥)、マリアナオオコウモリ(Pteropus mariannus)等の北限とされる。

1522年スペインの探検家ゴンサロ・デ・エスピノーサ(Gonzalo de Espinoza)がこの島を訪れた時、約20名のチャモロ人がいたことを記録している。1695年以降、久しく無人島であったが、1939年から1944年まで日本の気象観測所および魚加工場がおかれていた。

交通

定期便はない。サイパン島からまたはヘリコプターのチャーターのみ。

テンプレート:北マリアナ諸島