プソイドエフェドリン

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テンプレート:Drugbox プソイドエフェドリン (pseudoephedrine, PSE) は、内服用の鼻づまり薬として広く用いられてきた医薬品である。塩酸塩または硫酸塩の形で用いられる。アメリカでは塩酸塩は「Sudafed」としてOTC(over the counterの略で、町の薬局で買えるといった意味)で入手可能である。CAS番号は、345-78-8。

プソイドエフェドリンはエフェドリン (立体配置:1R, 2S) の (1S, 2S)-ジアステレオマー国際一般名であり、(+)-プソイドエフェドリン、D-プソイドエフェンドリンとも呼ばれる。

問題点

プソイドエフェドリンは覚醒剤の原料となる。またプソイドエフェドリン自体に覚醒作用があるため、フェニレフリン内服に転換する動きが広がっている。日本ではフェニルプロパノールアミンの代替としてOTCの鼻炎薬に配合されている。アメリカ国内では処方箋の必要がないOTCであるにも拘らず、薬剤師や従業員の管理下に置かれている場合が多い。カリフォルニア州法では一度の購入は2箱までに規制されている。 アメリカ国内での覚醒剤合成にはプソイドエフェドリンを原料とするものがほとんどである。

誘導体

ファイル:Ephedrine.png
エフェドリンの構造

テンプレート:化合物リスト

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