フルポテンシャル

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テンプレート:Cleanupテンプレート:独自研究 フルポテンシャルテンプレート:Lang-en-short)とは、バンド計算において、一般の形状のポテンシャルにバンド計算手法を対応させることである。

APW法LAPW法LMTO法KKR法の各バンド計算手法では、球対称マフィンティンポテンシャルを使用している。しかし、現実のポテンシャルの形状は球対称とみなせない場合[1]があり、この場合精度上、計算上の制約は大きい。この球対称であるという制約を受けずに一般の形状のポテンシャルに、これらバンド計算手法を対応させることがフルポテンシャル化である。

フルポテンシャル化によりそれぞれの計算手法の略称表記は次のようになる。

  • LAPW→FLAPW
  • LMTO→FP-LMTO
  • KKR→FP-KKR

脚注

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関連項目

  • 例えば、シリコンダイヤモンドのようなダイヤモンド構造をした結晶は、金属結合とは異なり共有結合によって原子が異方性の高い結合をしている。このためポテンシャルの異方性も高く、ポテンシャルを球対称とみなす近似は精度的に良くない。