フィアット・プント

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ファイル:Fiat GrandePunto (2007.1.9.Japan).jpg
グランデ・プント (3代目)

プントPunto)はイタリア自動車製造会社フィアットが製造、販売する小型のハッチバック自動車である。

フィアット社内でのプロジェクト名、「178プロジェクト」のコードネームのもと、フィアット・ティーポをベース車両として開発され、1993年9月に発表。1994年にフィアット・ウーノの後継車両として登場。伊語でPuntoとは英語でPoint、日本語で「点」を意味し、オペル・コルサフォルクスワーゲン・ポロなどの対抗馬として、小型ハッチバック車市場に投入された。

歴史

初代(1993年-1999年)

1.1L、1.2Lのガソリンエンジン、1.7Lのディーゼルエンジンを搭載。後にスポーツモデルとして1.4Lターボモデルが追加された。ボディ形状は3ドアまたは5ドアのハッチバックで、デザインはジョルジェット・ジウジアーロの手による。のちに3ドアモデルをベースにカブリオレモデルもベルトーネ社の工場で製造された。トランスミッションはマニュアルがメインだが、富士重工業製のCVTを搭載したモデル「セレクタ」も追加された。

1995年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。

日本国内での販売は1997年3月、1.2Lセレクタと1.2Lカブリオセレクタが先行発売され、1998年4月に日本仕様車としてアバルトエアロパーツの装着し、1.2L DOHCエンジンを搭載したスポルティングアバルトが発売された。 テンプレート:-

2代目(1999年-)

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プント(2代目・前期型)

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フィアット社内でのプロジェクト名、「188プロジェクト」のもとに開発が進められた車両で、1999年にデビュー。1.2L、1.8Lのガソリンエンジンと、1.3L、1.9Lのディーゼルエンジンをラインナップした。1.3Lディーゼルエンジンにコモンレール式の燃料噴射装置を採用した。先代に引き続き、CVTは富士重工製である。

2000年6月日本にて、オーソドックスな5ドアハッチバック、1.2L DOHCエンジンにトランスミッションはCVTのELXスピードギアと、3ドアにアバルトのエアロパーツを取り付け、フィアット・バルケッタと同じ1.8L DOHCエンジン、5MTのHGTアバルトが発売された。HGTアバルトは先に発売されていたスポルティングアバルトと同様、日本のみの仕様である。

2003年12月に、500万台生産を記念してビッグマイナーチェンジを実施。フェイスリフトによりフロントマスクを一新した。それまでのグリルレスで細目のヘッドライトの顔つきから、ダミーグリルの装着およびヘッドライトの大型化を施しフロント外観を一新した。

日本市場においては、2006年にグランド・プントと入れ替わるように販売を終了したが欧州市場においては、 その後も併売されている。

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3代目(2005年-)

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グランデ・プント(3代目)

「199プロジェクト」のもとに開発が進められた車両で、デザインはボディ、内装とも初代に次いでジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザイン社が担当。「大きなプント」を意味するグランデ・プント(GRANDE PUNTO)と名付けられ、2005年7月28日発表。資本提携が解消されたGMプラットフォームGM・ガンマプラットフォームを採用、優れたパッケージングによりクルマの巨大化が著しい昨今において全長は4mを超えたが、全幅は1.7mを切っている。日本では2006年6月に発売。6速MTとセミオートマチックトランスミッションのデュアロジックを持つモデルがある。なお、先述の通り一部の欧州市場においては、2代目プントも引き続いて併売される。日本では2009年2月にアバルトグランデ・プント発売(左ハンドル仕様のみ)。「グランデ・プント」の全幅は1.7mを切っているのに対して、「アバルト・グランデ・プント」の全幅はチューニング版の「エッセエッセ」も含めて全幅1.7mを超えたため、全幅1725mmの日本では3ナンバー登録となる。
2009年9月のフランクフルトモーターショーにおいて、マイナーチェンジ版「プント・エヴォ(PUNTO EVO)」(エヴォは英語で「進化」を意味する「Evolution」の略)を発表、翌年の3月よりイタリアで、そして6月より日本で発売を開始した。 また、アバルト版の「アバルト・グランデ・プント」も2010年2月に「アバルト・プント・エヴォ」として発表され、同年3月のジュネーブショーで展示された。 2012年9月1日に2度目のマイナーチェンジを行い、名称を「プント」に戻す。日本では当初、プント・エヴォとの並行発売となっていた。グレードは「ラウンジ」1種類。

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外部リンク

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