ファイアーエムブレム外伝

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テンプレート:Infoboxファイアーエムブレム外伝』(ファイアーエムブレムがいでん)は、ファイアーエムブレムシリーズの二作目で、1992年3月14日ファミリーコンピュータ用ソフトとして任天堂より発売されたシミュレーションRPG戦略シミュレーションゲーム)である。

概要

前作『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』の終了後の話で、男女2人の主人公を交代させながらゲームを進めていく。外伝という位置づけだが、ストーリーに直接のつながりはない。しかし、別大陸ではあっても世界観や年代は共有しているため、前作で登場したキャラクターが数名登場する。

ほかの戦略シミュレーションとは違い、マップを移動し、要所などで敵と出会うと戦闘マップに移行するという、一風変わったシステムを持つ(のちにGBAで発売された『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』ではEXマップとして発展している)。また、ある特定のいくつかのクラスに属する者は所定レベルさえ満たせば無限にクラスチェンジを繰り返して強化することができることや、特定の敵を倒したときだけ極稀に入手できるレアアイテムの存在など、育成ゲームとしても中毒性が高い。ほかのシリーズではあまり見られないシステムとしては、資金の概念がなく、武器に使用回数制限が無い、魔法はHPを消費して使用する、入手経験値が2倍になるイージーモードの搭載、弓兵が直接攻撃可能などがある。こういったチャレンジ精神旺盛な点も、「外伝」であるゆえんであろう。

バーチャルコンソール

2009年11月4日には、Wiiバーチャルコンソールで配信されている。また、2013年4月3日からニンテンドー3DS2014年8月20日からWii Uのバーチャルコンソールでも配信開始されている。

ストーリー

テンプレート:不十分なあらすじ 北の邪神ドーマと南の大地母神ミラの2人の神の戦いにより、バレンシア大陸は2つに分かれた。北は騎士の国リゲル帝国、南は文化の国ソフィア王国となり、均衡を保ち続けていく。しかしリゲル帝国が飢えに喘いで助けを求めていたが、ソフィア国王リマ4世はこれを無視した。

この態度に怒ったリゲル帝国は、兵力のないソフィア王国に侵入しほぼ制圧する。ソフィア王国の宰相ドゼーもリゲル帝国に寝返り、ソフィア城はリゲル帝国の手に落ちようとしていた。

そんな戦乱のなか、ソフィア王国の騎士だったマイセン伯爵を祖父と信じるアルムと、リマ4世の娘セリカが大陸に平和を戻すために壮烈な戦いの旅に出る…。

だい1しょう ソフィアへ!
だい2しょう セリカのたびだち
だい3しょう かいほうせんそう
だい4しょう かなしみのだいち
だい5しょう さいかい そして…

世界背景

ソフィア王国
バレンシア大陸の南方・サザン地方を支配する王国。大地母神ミラの加護を受けており実り豊かな国であったが、それゆえに国政の腐敗を招き、飢饉に喘ぐリゲル帝国への援助を拒否したことがリゲルの侵攻を招き、宰相ドゼーの内応も合わさり王家は滅亡する。生き残りの兵士たちは解放軍を組織してドゼーに抵抗している。
領土は国境沿いの森林を北西区域に、山岳にたたずむミラ神殿と広大な砂漠を北東区域に、広大な平野部から辺境の村ラムまでを南西区域に、海域にノーヴァ修道院をはじめとした施設が点在する群島を南東区域に有する。
リゲル帝国
バレンシア大陸の北方・ノーザン地方を支配する帝国。邪神ドーマの加護を受けており精強な騎士団を有するが、数年前に飢饉に遭遇し、ソフィア王国に援助を頼むが断られたことがきっかけとなり、ソフィア王国に進撃する。一時はソフィア王国全土を併呑する勢いであったが、ラムの村から進撃してきた解放軍の新リーダー・アルムのまえに徐々に押し戻されていくことになる。
領土は竜の谷・恐山などの天険を擁し、リゲル城への道程も険しい西部と、沼地や迷いの森などの天険がドーマ教の聖地・ドーマの塔への道程を阻む東部に分かれる。その地の利は中央からの命令を届きにくくしており、国境近くでは前線司令官・ジェロームがドーマ教団と結託して人々を苦しめるなどの腐敗もみられる。

ゲームシステム

テンプレート:節stub テンプレート:Main

ワールドマップ

本作は全五章から成り立っているが、本作には戦闘マップだけではなくRPGのようなワールドマップがあり、拠点間を移動し、配置された敵軍団と接触した場合に戦闘マップに入る構成となっている。従来の進撃準備(アイテム整理・味方の並べ替えなど)・セーブなどはワールドマップ上で行える。なかには戦闘が何度でも発生する拠点もあり、これを利用したキャラクターの自由な育成が行える。ときに敵の増援がワールドマップ上に突如として現れることがあり、移動してくるものもいる。この場合、敵から接触してくると敵ターンから開始となる。また、撤退しても追撃をかけてくる。ワールドマップは章を進めるごとに可視範囲が広がっていき、最終的には舞台となるバレンシア大陸の全容が見える仕組みとなっている。基本的にクリアする前の章の舞台であった場所にも戻れるが、ストーリー進行上、逆戻りなどがどうしてもできなくなってしまう箇所もある。

ワールドマップには戦闘マップ以外にも、主に村、修道院、神殿などの戦闘マップではない施設が存在しており、通行人と会話することで味方ユニットの勧誘や情報収集、アイテム入手などが行える。

また、FEシリーズにおける主人公(本作では「兵種・ロード」の名称は使われていない)が、本作ではアルムとセリカの2人が存在し、第一章・第二章では片方を、第三章以降では両方を進軍させながらゲームを進めていく。メンバーの受け渡しは通常できない[1]が、アイテムに関しては旅の商人を介すことで受け渡しが可能である。

このシステムは同シリーズでは『聖魔の光石』、同じ製作者による『ティアリングサーガ』において改良を加えた形で継承されている。

戦闘システム

通常のシリーズ作品との大きな違いとして、全ての武器に強度がないこと、ユニットに何も持たせなくても常にクラス固有の武器を標準装備している状態(例えばナイトであればやりを装備している)で攻撃が可能なことがあげられる。このシステムに対して、アイテムは各キャラ1つのみ持て、アイテムの効果も能力値上昇(武器なら攻撃力、防具なら防御力など)が主な役割となっている。

また、魔法もレベルによって「覚える」というシステムであり、他作品の魔法書の強度の代わりにキャラのHPを消費して使用する(HPを吸収するリザイアは例外的に消費無し)。魔法を覚えるレベルについては、仲間になってから上がったレベルの和となっている。たとえば、レベルが仲間になってから+10の時に覚える魔法があったとし、レベルが5上がってからクラスチェンジすれば上級職からさらに5上がったときに覚える、といったふうになっている。

上記のシステムのためか、本作にはお金や店の概念がなく、アイテムは全て宝箱か、仲間になった味方が所持していたもの、倒した敵が落とすことのみで入手できる。

また、自軍の操作をCPUに任せる簡易指示として相手に攻撃させる「とつげき」、自軍を一点に集める「みんなあつまれ」が使用可能。このシステムは、『蒼炎の軌跡』、『覚醒』において採用されている。

イージーモード

ゲームを最初から開始し、セーブするファイル番号を選ぶ際に、スタートとセレクトを押したままAボタンを押すことで「NORMAL」と「EASY」を切り替えることができる。

このとき、「EASY」を選んだ場合のイージーモードでは、入手できる経験値が2倍になり、旅の商人を介さなくてもアルム側・セリカ側の間でのアイテムの交換が「あずかる」「うけとる」のみで可能になる。

備考

攻撃魔法・リザイアの表記が、ゲーム中では「黒魔法」、取扱説明書では「白魔法」になっている。この仕様については、書籍等での詳細が見つかっていない。なお「ファイアーエムブレム外伝百科」では「取説では"しろまほう"となっているが効果を考慮して黒魔法に分類した」と記述があり,「黒魔法」の欄で説明を述べている.


クラス

テンプレート:Main 『外伝』におけるクラスは、他のFEシリーズとは異なるため、クラスチェンジ込みで記載する。クラスチェンジできるLVはユニットによって異なっている。

本作から経験値が倒した職業による絶対制から、相手とのレベルの相対的差によって変動するシステムになった。このシステムは『聖戦の系譜』以降で採用されている。このため、レベルが上がれば上がるほど経験値も入りにくくなっており、最悪レベルが最大に達していないにもかかわらず、経験値が入らないこともありうる。さらに、『暗黒竜と光の剣』同様、クラスチェンジ時の能力上昇は上級職の基本値まで引き上げるシステムとなっている。たとえば、力が5のときに上級職にクラスチェンジし、上級職の基本パラメータの力が7であれば2上昇して7になるが、同様の条件で力が9のときにクラスチェンジしても上昇しない。前述のとおり、本作では入る経験値がレベルの相対差によるシステムとなっているため、最強キャラクターを育てたいのでなければ、能力が上昇してレベルも上がりやすくなるなど、その他の作品と比べ早めにクラスチェンジするメリットが大きい。

また、最大LVは全クラス共通20で、最大パラメータはHPは52でそれ以外は40である。


テンプレート:節stub

剣系クラス
剣歩兵ユニット。攻撃力を中心にバランスに長け、素早さも高い。魔戦士になると魔法防御が上がる。このクラスから村人に戻ることができる。
槍系クラス
騎兵ユニット。移動力、機動力に直結した能力が高い。ゴールドナイトになると川を渡れるようになる。
重歩兵ユニット。体力、防御に直結した能力が高い。尚、ソルジャーはてやり・グラディウス等の間接攻撃可能な槍を持たせても使用できない。
飛行系ユニット。地形による移動妨害やダメージを無視できる。ファルコンナイトになると「モンスター特効」能力が備わる。今シリーズでは弓攻撃による弱点は無い。
弓兵クラス
本作では弓の射程が1~3となっているが、弓系アイテムで5まで伸びる。クラスチェンジ毎に移動力が上がっていく。ボウナイトになると弓系アイテムなしでも射程1~5まで上がる。
魔法系クラス
白魔法メインの魔法系女性ユニット。聖女になると一部の黒魔法が使用でき、ターン初めに隣接するユニットの体力を回復させる能力が備わる。
男性魔道士系ユニット。黒魔法メイン。賢者になると一部の白魔法が使用でき、ターン初めに自己回復が出来る能力が備わる。
女性魔道士系ユニット。神官になると一部の白魔法が使用でき、剣が使用可能になる。
特殊系クラス
剣歩兵ユニットであるが、ある一定のLVに達すると、ナイト、ソルジャー、アーチャー、傭兵魔道士の5択にクラスチェンジができる。クラスチェンジの傭兵ルートでは「無限レベルアップ」が可能であり、また傭兵のユニットも村人から魔道士を経ることでユニットに設定された魔法を覚える。
アルム専用ユニット。剣歩兵ユニット。特殊な条件で強制クラスチェンジ。クラスチェンジをすると弓が使用できる。
セリカ専用ユニット。、黒魔法、一部の白魔法が使える歩兵ユニット。特殊な条件で強制クラスチェンジ。クラスチェンジしても神官のときと同じ武器と魔法を使う。
敵専用クラス

敵専用クラスはクラスチェンジができないユニットなので、単一で記載する。

今作品における唯一の斧を使うクラスである。他作品のような、鍵を開ける役目の盗賊とは異なっている。育成で有用な「天使の指輪」をわずかな確率でドロップする。
黒魔法とワープを使う女性魔道ユニット。ボス敵の中には召喚魔法を使うこともできる。まれに、勇者の剣を落とす。
  • 妖術士
敵専用黒魔法と1部の白魔法を使う。
  • 祈祷師
敵専用黒魔法と召喚魔法を使う。キャラクターの中には敵、味方にダメージを与える全体魔法も使える。
ドーマ専用クラス。他の敵とは異なるさまざまな攻撃技を使う。
モンスタークラス

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登場キャラクター

味方キャラクター

味方になるキャラクターは、下記のバグを使用しなければ、それぞれアルム軍とセリカ軍に参戦することになり、最終話までは合流することがない。 テンプレート:節スタブ

アルム軍

アルム
初期クラスは戦士Lv1。登場は1章
主人公。ラムの村にてマイセンとともに修行をしていたが、ルカの誘いにより解放軍に参加する。実はリゲル帝国の皇子であり、正式名がアルバイン・アルム・ルドルフであるが、本人はそのことを終盤で知ることになる。専用武器は王家の剣、ファルシオン。
ソフィアをドゼーから開放し、そのままドゼーを倒す。その後、やってきたリゲルの正規軍を相手に進撃を勧め、水門にてタタラを撃破、水門を開放してソフィア水没の危機を救う。その後にリゲル帝国に攻め入り、ルドルフ皇帝を倒してリゲル帝国を制圧する。そして囚われの身となったセリカを救うために地下のドーマ神殿に突入することとなる。
一人称は「僕」であるが、第2章のラストでセリカとの会話中、「俺」と「僕」の両方を言っている。「右手に十字の痣」があり、この特徴のおかげでとある人物が説得に応じることもある。
ユニット・戦士のときは剣しか使えないが、クラスチェンジ後のユニット・勇者の時には剣と弓が使える。この剣と弓が使用できる仕様は『烈火の剣』の主人公・リンの上級ユニット・ブレイドロードに起用されている。ユニット・勇者にクラスチェンジ後に剣装備時限定で盾が戦闘グラフィックに追加される。
戦闘グラフィックはユニット・戦士の通常攻撃、必殺攻撃。前述の盾が追加されるユニット・勇者の剣通常攻撃、剣必殺攻撃、弓攻撃[2]、ある条件でラスボス戦限定で見られる特殊グラフィックの6種類。
公式イラストとゲーム画面のキャラクターが一致しない。前者は短髪の緑髪でパッケージイラストではバンダナをしているが、イメージイラストでは何もつけていない、後者はユニット・戦士時には『烈火の剣』の主人公・エリウッドに近いサークレットをしているが、ユニット・勇者時には戦士の顔グラフィックにあったサークレットが無くなっている。
なお、アルムのファルシオンは、NTT出版『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』では『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』のマルスのファルシオンと形状が一致しているが、王家の剣とほかの武器がパッケージ、オープニング、CMに登場する「扇」の形状に近い剣と一致しないため、後者の剣がアルムのファルシオンという説も考えられるが、現在この点に関しては全く不明である。
佐野真砂輝&わたなべ京の漫画版では髪は緑色、バンダナは薄い水色、髪型は前髪の分け目以外は『蒼炎の軌跡』の主人公・アイクに近いラフな感じに描かれている。
『ファイアーエムブレム ザ・コンプリート』の水縞とおるの漫画「遠い大陸の追憶」では、イメージイラスト版に近い雰囲気で描かれている。
篠崎砂美の小説版『紋章の謎』上巻にジークのエピソードの経緯時に名前のみが登場している。
ルカ
初期クラスはソルジャーLv2。登場は1章
ソフィア王国の兵士。解放軍への参加を呼びかけに地方を回っており、ラムの村でアルムを仲間に迎えようとしたところから物語が始まる。
小説版ではフォルスと同じクラスであり、人一倍強い信頼関係を持っている。そのためソフィア城解放戦前夜に「どうせ眠れぬものならば」と2人で槍の打ち合いにいそしんでいる。
グレイ
初期クラスは村人Lv5。登場は1章
ラムの村人。アルムを師事し解放軍に参加する。キザな性格だが、妙に憎めない。
ロビンとは親友同士で、クレアを取り合っており、その2人の生死によって運命が分かれる。ロビンが戦死したときの後日談のほうが彼の絶望は深く、それだけロビンのことを親友として深く思っている証である。
公式イラストとゲーム画面では髪の色が全く一致しない[3]
ロビン
初期クラスは村人Lv2。登場は1章
ラムの村人。グレイ、クリフと共に解放軍に参加する。グレイとは親友同士。
公式イラストとゲーム画面では髪の色が全く一致しない[3]
クリフ
初期クラスは村人Lv1。登場は1章
ラムの村人。頼りない性格だが、解放軍に参加する。なぜか戦争後に…。
公式イラストとゲーム画面では髪の色が全く一致しない[3]
佐野&わたなべ版では、ゲームの方で数多くの魔法を覚える設定ゆえか、曾お婆さんの血のおかげで魔法が使える設定で、ゲーム内にある「ドゼーの砦」にて真っ先にマチルダを助けた直後に背後からドゼーの槍に刺され「雷撃(サンダー)」を使ってドゼーに攻撃を仕掛けた後に死亡をしている。
小説版ではシルクとは異父姉弟という設定であり、幼いシルクを修道院に預けたシルクの母がラムの村で産んだ子供とされている。名前の綴りは「KLIHS」。ソフィア城奪回戦で妖術師からシルク達を守り戦死する事になる。
シルク
初期クラスはシスターLv1。登場は1章
盗賊に捕らえられていたミラに仕えるシスター。
公式イラストとゲーム画面では髪の色が全く一致しておらず、前者は緑髪、後者は紫髪。また、服の形状も一致していない。
佐野&わたなべ版ではゲーム内より勇敢な一面を持ち、ゲーム内にある「水門」の開け方を知っている設定になっている。
小説版では髪形はショートカットで、クリフと異父姉弟という設定になっている。ルドルフに仕えていた乳母が彼女の母親であり、シルクを修道院に預けていった。
クレア
初期クラスはPナイトLv1。登場は1章
クレーベを兄に持つソフィア王国の天馬騎士。ドゼーとの戦いによって捕らわれて、南の砦に監禁されていた。アルムにちょっと気を持っていたが、同時にグレイやロビンから熱烈な求愛を受けていた。
公式イラストでは髪と目が赤、鎧が黒。ゲーム画面では髪が青、目が黒、鎧がピンクと一致しない。
クレーベ
初期クラスはナイトLv6。登場は1章
解放軍を興したリーダー。解放軍のアジトをソフィア城近郊に設けてドゼーに反抗していたが、クレアやマチルダを捕らわれしまいリーダーとしての資質を自ら気にしていた。後に軍の指揮をアルムに託す。
ドーマ撃破後は、バレンシア王国騎士を結成し、団長を務めることになるが、マチルダの生死によっては海賊によって殺されるという散々な末路になってしまう。
フォルス
初期クラスはソルジャーLv4。登場は1章
解放軍の呼びかけに呼応し参加した兵士。クレーベの副官的存在で、大地母神ミラの異変についても語ってくれる。
小説版ではルカと同じクラスであり、人一倍強い信頼関係を持っている。その為援軍を求めに行ったルカが帰還した時、抱き合って彼の無事を喜ぶという一面も持つ。
パイソン
初期クラスはアーチャーLv3。登場は1章
解放軍の呼びかけに呼応し参加した弓兵。解放軍のアジトの入り口にて見張りをしていた。ドゼー軍のスレイダーに対しての注意をしてくれることから、独自に諜報をしていた可能性もある。
リュート
初期クラスは魔道士Lv7。登場は3章
森の村に住む青年で、エクスカリバーを操ることができる。リゲル進攻時に妹のデューテをタタラにさらわれ、救うためアルム軍に参加する。
公式イラストとゲーム画面では髪飾りの色が全く一致しておらず、前者は青、後者は黄色になっている。
水縞版では1コマ限定で登場をしている。
田村由美によるイメージイラスト「リゲル帝国の野望に終止符を」では、マイセン共々ドーマに止めを刺すアルムの傍で見守っている。
箱田真紀の漫画『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』と篠崎版の『紋章の謎』にも登場をしている。篠崎版では過去の記憶を取り戻したジークに助言をし、「全くの第三者として関与する」ために仮面を手渡すという設定となっている。
マチルダ
初期クラスはパラディンLv1。登場は3章
ソフィアの伝説の女騎士。クレーベの恋人。ドゼーとの戦いで捕まり、監禁されていたが、ソフィアが開放され、ドゼーが劣勢になると公開処刑されそうになってしまう。
佐野&わたなべ版では、髪型が『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』のイメージイラストのポニーテールではなく、『暗黒竜と光の剣』の王女・ニーナに近い頭の上にお団子ヘアーになっている。処刑シーンもあるが、当然のことながらゲーム内では馬に乗っている演出は変更になっている。
デューテ
初期クラスは魔道士Lv3。登場は3章
リュートの妹で、オーラを操ることができる。リゲルから進撃してきたタタラによって捕まり、洗脳を受けて魔女になる。この洗脳は説得では開放されず、タタラを破るまで解くことはできない。洗脳から開放されるとこれまでのことを謝罪し、アルム軍に参加する。
攻撃力が全キャラ中[4]よく伸びる反面、守備力が最悪の場合LVがカンストしても初期パラメーターのままという極端な性能なため、「解析ファイアーエムブレム外伝」では「ガラスのエース」という異名がつけられている。
顔グラフィックは仲間加入時とユニット・魔女の2種類もあるキャラクターである。
小説版では洗脳されている間に兄・リュートを殺めてしまい、洗脳が解けた際に兄の亡骸を抱え涙することになる。
ティータ
初期クラスは聖女Lv1。登場は4章
リゲル騎士団のシスター。漂流してきたジークを介抱した。ジークを牽制するためにジェロームと結託したヌイババに捕らわれて監禁されてしまうが、アルム軍によって解放される。その後、ジークと共にアルム軍に参加することになる。ドーマ撃破後には、ジークの記憶が戻らないように願っていたが…
『紋章の謎』ではシリウスと名前を変えたジークが、かつての恋人に「帰りを待つ人がいる」とティータの存在を示唆している。
篠崎版の『紋章の謎』ではジークがバレンシア大陸に到着し、アカネイア大陸に行くまで経緯時に登場をしている。
ジーク
ファイアーエムブレム外伝#前作に登場したキャラクターと個別項目を参照。
マイセン
初期クラスはGナイトLv7。登場は4章
ソフィア一の勇者と呼ばれていた将軍。王家の人々を暗殺するドゼーから王女であるセリカを逃がそうとしたため、逆にドゼーに王女誘拐の罪を被せられ追放されてしまう。アルムの育ての親でもある。ノーマ司祭やルドルフ皇帝らとも関わりがある。
ラムの村にてルカの申し出を一蹴し、アルムの参戦にも強く反対した。しかし、アルムの進撃を見て避けられないと分かると、リゲル城に行き、すべてを話してドーマ討伐に参加する。最終盤で加わるが、それゆえに成長率が絶望的に低い。
アルムからゲーム中では、終始「爺ちゃん」と呼ばれている。

セリカ軍

セリカ
初期クラスは神官Lv1。登場は2章
ヒロイン。ソフィア王家の血統を持つ王女。正式名アンテーゼ。ドゼーの魔の手から逃れるために幼い頃にマイセンに預けられていたが、ドゼーの捜索がラムの村にまで及んだことにより、ノーヴァ島の教会に預けられることとなった。
メイやボーイ、ジェニーと共に教会を守っていたが、ミラ封印による飢饉を食い止めるべく、ミラ神殿に向かうことになった。ソフィア城にてアルムと会うが、その考え方の違いから仲違いをし、別々に行動することになる。その後、ソフィアを荒らし回っている盗賊王ギースを撃破し、ミラ神殿をミカエルから解放するが、ルドルフによってミラが封印されていることを知ると今度はドーマの塔に向かうことになる。しかし、ジュダの罠によってドーマの生贄にされて危機に陥ってしまう。そこにアルムからの救援が来て、2人で共にドーマを討つことになる。
アルムと隣接しながら戦闘を行うと必ず必殺が発生するというシステムが後作品に支援効果として受継がれていくことになる。
顔は母親のリプリカに生き写しという特徴がある。
初のFE女性主人公、赤毛の主人公でもある。店頭販売したFEソフトの主人公のなかで唯一専用武器が無い主人公でもある。
セリカのゲーム中での変更点は、ユニット・プリンセス時にサークレットが顔グラフィックに追加される。
佐野&わたなべ版ではゲーム内よりも若干露出の高い服を着用している。
水縞版ではユニット・プリンセスの姿で登場しているが、服装がかなり露出の高いものを着用している。
篠崎版の『紋章の謎』上巻にジークのエピソードの経緯時に名前のみが登場している。
メイ
初期クラスは魔道士Lv1。登場は2章
修道院に仕える魔道士。ボーイと良きコンビであり、喧嘩友達でもある。サンダーの魔法が使えることを自慢にしていて、現時点で使うことのできないボーイをからかっていた。また、ある条件を満たすとエンディングに変動が起こるキャラクターでもある。
ボーイ
初期クラスは魔道士Lv1。登場は2章
修道院に仕える魔道士。女の子の旅セリカの旅に同行する。メイとはよく喧嘩をしているが、内心密かに慕っている。メイにサンダーを使えないことをからかわれているが、実際習得できるLVは遅い。
公式イラストとゲーム画面では髪の色が全く一致しておらず、前者は緑髪、後者は橙髪になっている。
ジェニー
初期クラスはシスターLv1。登場は2章
セリカと共に修道院に仕えるシスター。2人と同行することになる。戦後、誰もが意外に思う人物と恋仲になったが、それが誰であるかは分からないらしい。
セーバー
初期クラスは傭兵Lv1。登場は2章
ノーヴァの港で傭兵業を営む男。目に眼帯をしている。酒場で飲んだくれているところを海を渡ろうとするセリカに対して無茶だと思いつつも、セリカに雇われる。戦後、妻を娶る。また、ジェシーの生死によって彼も王国建設に関わるかどうかが変わってくる。
ある条件を満たすと、女性魔法系ユニットが全員習得できる魔法・エンジェルが使える唯一の男性キャラクターでもある。
小説版では最初セリカに雇われたのは「持ち主を不死身にする」と言われる「聖なる剣」獲得のため彼女らを利用しているにすぎなかったが、死竜(ドラゴンゾンビ)との戦いでカムイが犠牲となった事を機にその考えを捨て、セリカに無私の忠誠を尽くす事になる。
バルボ
初期クラスはアーマーLv1。登場は2章
海賊ダッハに家族を殺され敵討ちに出た戦士。敵討ちに協力してくれたセリカに対面をし、恩返しとばかりにセリカ軍に参加、戦後はバレンシア王国にて新兵を調教する教官になる。
公式イラスト、パッケージ、ゲーム画面では髪の色と鎧の色が全く一致しておらず、公式は白髪、黄土色鎧。パッケージは青髪、黄色鎧。ゲーム画面では黄色髪、赤鎧となっている。
カムイ
初期クラスは傭兵Lv3。登場は2章
バルボに金で雇われた傭兵。セリカとの共闘後、そのままセリカ軍に参加する。戦後はジェシーと共に王国建設に参加している。
小説版では「聖なる剣」に目のくらんだセーバーを諭すが聞き入れられず、ドラゴンゾンビからセーバーを守るために戦死。その姿は「誰かのために死ぬ」という傭兵というユニティの純粋を貫いた姿と描かれている。
レオ
初期クラスはアーチャーLv4。登場は2章
バルボを兄貴と慕う弓兵。セリカとの共闘後、そのままセリカ軍に参加する。
小説版ではエストに気があったらしく、彼女のために「竜の盾」を取ってくるが敵の妖術で瀕死となり、「戦の中で死ねるなら本望」と言い残しかけるが死んでいなかったという役柄である。
パオラ
ファイアーエムブレム外伝#前作に登場したキャラクターと個別項目を参照。
カチュア
ファイアーエムブレム外伝#前作に登場したキャラクターと個別項目を参照。
アトラス
初期クラスは村人Lv10。登場は3章
山村に住む村人。弟と妹をギースにさらわれており、ギースを倒すため仲間になる。
小説版では傭兵になり、ギースに暗黒の剣を振るおうとするがジェシーに止められ、それを戒めとしてジェシーの王国建設に助力する。
ジェシー
初期クラスは傭兵Lv6。登場は3章
エストを助けようとしてギースに捕らえられた傭兵。捕らえられた後、砂漠の砦にて監禁されるが、セリカ軍に救出される。エストを救出するためにそのまま参加し、ギースを討つことになる。戦後、砂漠に王国を建てて、砂漠の傭兵王となる。
小説版ではディーンを倒した後、ソニアを説得するため単身使者となるが帰ってこなかったため「ソニアの傀儡」と疑われるも、ギースの砦攻防の際にソニアの援軍を連れて帰還、ギースに暗黒の剣を振るおうとしたアトラスを自ら止め、その姿にこれまで疑っていたセリカ軍の皆が彼を真の仲間と認めることになる。
ディーン
初期クラスは剣士Lv5。登場は3章
ギースの部下。ギースのことを嫌っている。ソニアとの選択になる[5]。勇者の剣を所持している。
諸事情により、後述のブライと顔グラフィックが同じである。
公式イラストとゲーム画面では髪の色が全く一致しておらず、前者は黄色髪、後者はピンクとオレンジの2色髪になっている。
佐野&わたなべ版ではギースの攻撃からソニアを庇って死亡している。ソニアとは仲が悪いようだが、実は好感を持っている表現がある。
『トラキア776』に同名キャラがおり(クラスはドラゴンマスター)、『聖戦の系譜』のストーリー中に登場するトラキア王国の「竜騎士ダイン」も書籍による表記違いの同名である。
ソニア
初期クラスは魔道士Lv5。登場は3章
ギースの部下。ディーンと同じくギースの事をよく思っていない。エクスカリバーを操ることができる。ディーンとの選択になる。実は父親はジュダであり、マーラとへステは彼女の姉である。そのため、父親であるジュダを酷く憎んで出奔。ギースの片腕となるが、ギースにも失望していた。
佐野&わたなべ版では、元はシスターだったが呪いで姉2人と共に魔女になったという設定になっている。
小説版では姉妹たちと「魂の連鎖」が起こっており、マーラがアルム軍に討たれた時にはその名を叫び、父ジュダと相討ちになり戦死した際にはヘステはソニアの名を叫び、リゲルの滝に向かい自殺した。
エスト
ファイアーエムブレム外伝#前作に登場したキャラクターと個別項目を参照。
ノーマ
初期クラスは賢者Lv7。登場は4章
ミラ教団の偉大なる最高司祭。ドゼーの暗殺からセリカを守るために教会にて保護していたが、セリカが出発するときに心配はしていたがそのまま見送っていった。その後、心配になり、自らも追いかけていくが、その途中でミスを犯し、とある場所で立ち往生する羽目に。


敵キャラクター

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ドゼー
クラスはバロンLv1。ソフィア王国宰相。クーデターを起こし、ソフィア王国一家を王女1人以外を手にかけ、実権を握り悪政を行なう。ずる賢いところもあり、解放軍の捕虜を見せしめにして処刑したり、ある条件を満たすと「影武者」を使って身の安全を図る。なお、第1章「ソフィアの門」のマップに登場する「竜の盾を持っているドゼー」は、とある過酷な方法で撃破は出来る。なお、アルムの正体を知っていた数少ない人物でもある。
佐野&わたなべ版では、ゲーム内の「ドゼーの砦」で登場。鎧に「ドーマ神の加護」があり、この加護をアルムが撃破(正確にはドゼーの顔を刺している)。負けを認めたドゼーが「ルドルフに操られ、ドーマの呪いがかけられていた。目が覚めたから共に戦いたい!」と往生際の悪い説得を述べていたが、解放軍のリーダーであるアルムの判断で解放軍全員の武器に刺されて死亡。
スレイダー
クラスはパラディンLv1。ドゼーの親衛隊長。影武者を倒されると、捨て台詞を吐いて逃げていくが、その後は行方不明になる。
ダッハ
クラスは盗賊Lv10。海賊の島にて拠点を築いている海賊。バルボの家族を皆殺しにしており、そのためにバルボに恨みを買われている。
ザクソン
クラスはアーマーLv5。リゲル軍。「ソフィアの北」の砦を守っている。このボスには顔グラフィックが無い。
ローソン
クラスはパラディンLv3。リゲル軍。「ソフィアの森2」にて騎馬の大軍を率いて陣取っている。
ガゼル
クラスはボウナイトLv1。リゲル軍。「森の北」を守っている。
タタラ
クラスは妖術師Lv10。ドゼーが倒されると水門に出現するドーマ教団の妖術師。リュートの妹、デューテを操ってアルム軍から「水門」を守っている。水門を閉めたために、ソフィア王国が水没する危機を作る。
ガッハ
クラスは盗賊Lv10。「ソフィアの海岸」でパオラとカチュアを襲う山賊。
ブライ
クラスは剣士Lv1。「ミラヘの谷」で待ち構える。暗黒の剣を持つ。
小説版ではかつては仲間に対しての面倒見の良い「ユニティの理想」とも呼べる剣士だったが、暗黒の剣に魅入られその力が自分の強さと錯覚した挙句、己を傷つけながら戦う剣士となっていた。セリカ軍に敗れ、その剣が墓標代わりにそこで朽ちると思っていたが、アトラスが密かに暗黒の剣を所持する事になる。
ミカエラ
クラスは祈祷師Lv5。「ミラの神殿」を守るドーマの祈祷師。ガーゴイルを召喚する。
ウォルフ
クラスはスナイパーLv3。「砂漠の砦1」を守っている。鋼の弓を装備しているため、敵で唯一飛行系に特攻が発生する敵である。なお、この名前は『聖戦の系譜』(クラスはジェネラル)と『トラキア776』(クラスはバロン)に同名のキャラクターが登場する。
ソニア
詳細は上記参照。砂漠の南を守っている。
ディーン
詳細は上記参照。砂漠の北を守っている。
ギース
クラスは魔戦士Lv1。砂漠の盗賊王であり、「ギースの砦」を中心としてソフィアの東に大きな勢力を持っている。ソフィアを荒らしている全ての山賊と海賊を操っている。捕らえられたエストを配下の海賊から送られており、アトラスの弟と妹をもさらっている。また、ミラ神殿の関係者も多く捕らわれている。そのあまりにも残虐な行いのためか、仲間であるはずのディーンとソニアにも良く思われていない。
この名前は『聖戦の系譜』(クラスはジェネラル)と『封印の剣』(クラスは海賊)にも同名のキャラクターが登場する。
ガルシア
クラスは祈祷師Lv5。「死人の沼」を守っている。この名前は『聖魔の光石』にも同名キャラクターがいる(クラスは戦士)。
ドルク
クラスは祈祷師Lv10。「ドルクの砦」を守っている。Dゾンビを召喚して行く手を阻む。
ジャミル
クラスは妖術師Lv10。「ドーマの門」を守っている。妖術、白魔法以外に全体攻撃魔法「メガクェイク」を使う。
ジュダ
クラスは祈祷師Lv20。「ドーマの沼」を守っているが、一定条件を満たすと撤退する。ドーマ教の祭司長であり大賢者ハルクを打ち破った人物。その後、「ドーマの塔」にてアルム軍をある罠にかけてセリカ軍を誘き出した。特殊な条件下でしか攻撃を受け付けない。また、こう見えて3人の娘を持っていた。
シーザス
クラスはGナイトLv1。リゲル軍。リゲルとソフィアの「国境」を守っている。
サイゾー
クラスは魔戦士Lv1。「リゲルの森」を守っている。このボスには顔グラフィックが無い。
マーラ
クラスは魔女Lv8。「恐山」と「ドーマの祭壇」に登場する。下級の魔女を召喚することのできる高位の魔女。実はジュダの娘で、ドーマに生贄にささげられて高位の魔女に転生していた。
ヌイババ
クラスは妖術師Lv10。「ヌイババの館」に住む恐山の主。射程5の魔道の指輪と相手のHPを1にするメデューサを使う。そのまま戦うと非常に困難だが、ある盾が「恐山の祠」にあり、それを使うと攻略が楽になる。
小説版ではアルム達を助けに来たジークと一騎打ちを演じるが、決め技であるはずのメデューサを使わず、「メデューサは高尚であり、わしには習得する事も出来なかった」と告白し、ジークに「過去に捕われるな、今己の愛する者を大切にせよ」と言い残しジークに討たれた。
ジェローム
クラスはGナイトLv5。リゲル軍。リゲルの村を統括しており、「リゲル平野」をジークとともに守っている。非常に残忍かつ狡猾な男で、かつてリゲルの村を統括していたときは多くの悪行で村人を苦しめており、ジークの派遣でそれができなくなったときはヌイババと結託してティータを人質にとってジークを牽制していた。
ジーク
ファイアーエムブレム外伝#前作に登場したキャラクターと個別項目を参照。リゲル軍。ある条件を満たさないと「リゲル平野」で敵として戦う。
マグナム
クラスはバロンLv10。リゲル軍。「リゲルの滝」を守っている。倒されると相手を賞賛して逝く。
小説版では腹心のヘステが自殺し、リゲル軍所属のジークもアルム軍に付いた事から恐怖を覚え逃走する。
へステ
クラスは魔女Lv8。「リゲルの滝」と「ドーマの祭壇」に登場する高位の魔女。マーラと同じく実はジュダの娘で、ドーマに生贄に捧げられて高位の魔女に転生していた。
ミューラー
クラスはボウナイトLv10。リゲル軍。「要塞」を守っている。
小説版では要塞まで攻め入ってきたアルム・ジークと対談するなど寛容な性格でもあるが、ジークの洞察が正しい事を知るとリゲルの滅亡が避けられない事もまた知り、自分の銃弓で喉を貫き自害した。
ルドルフ
クラスはGナイトLv20。リゲル帝国の皇帝。このゲームの重要人物の1人。バレンシア大陸を創造した神の1人大地母神ミラをファルシオンで封じた。アルムの祖父マイセンを知っている人物でもある。
パラメーターでは運の数字が「0」と表示されているが、運が「40」上がるアイテム・天使の指輪を装備しているため武器や魔法があまり命中せず、非常に強敵なのだが、ある人物に対して特殊な行動をとる。この特殊な行動は『暁の女神』でも起用されている。
ソフィア国王夫妻の記述はあるものの、ルドルフの皇妃に関しての記述はこれといってない。
佐野&わたなべ版ではゲーム内の顔グラフィックにはある髭が無い設定になっている。
篠崎版の『紋章の謎』ではジークのエピソードの経緯時に名前のみが登場している。
小説版ではアルムは攻められて命乞いをするような「愚君」を想像していたが、日々鍛錬を怠らぬ心身・首を傷つけられた時でも血が広がらぬよう伸ばされた髭・使う武器よりも遥かに手入れされた自害用の小刀など、戦士のユニティとして理想と呼べるような姿として描かれている。それでもアルムに対してはまるで自分が死ぬ事を望んでいるように抵抗してこない姿を見て、アルムも疑問を感じる事になる。
バデス
クラスはGナイトLv10。「ドーマ神殿B4」と「ドーマの祭壇」に登場する。このボスには顔グラフィックが無い。通常のGナイトよりも強い。
ケルベス
クラスは魔戦士Lv10。「ドーマ神殿B4」と「ドーマの祭壇」に登場する。このボスには顔グラフィックが無い。通常の魔戦士よりも強い。
ベルレス
クラスは魔戦士Lv10。「ドーマ神殿B4」と「ドーマの祭壇」に登場する。このボスには顔グラフィックが無い。通常の魔戦士よりも強い。
ゴールド
クラスはボウナイトLv10。「ドーマの祭壇」に登場する。このボスには顔グラフィックが無い。通常のボウナイトよりも強い。なぜか2人いる。
ガネフ
クラスは妖術師Lv10。名前が『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』に登場する司祭ガーネフと似ている(なんらかの関係があるか、スタッフのお遊びであると思われる)。リザーブとメデューサを持ち、ドーマを護衛している。
ドーマ
クラスは邪神Lv20。バレンシア大陸を創造した神の1人。逞しさと力こそ全ての考えを持つ。このゲームのラスボス。形容しがたい、何かの生物の死骸のような姿をしている。HPが限界を超えており、メガクエイクやビグル召喚をしつつ、自身はアイレーザーや触手で積極的に攻撃を行い、ピンチになるとアイボールを使ってくる。ある一定の状態になったときのアルムのファルシオンでしか止めを刺せないはずなのだが、なぜかある魔法でも倒せる。また、ある2キャラの支援効果でも速攻で倒せるボスでもある。
なお、アルムがファルシオンで止めを刺すイベントは『暁の女神』のアイクとラスボス戦でも起用されている。
佐野&わたなべ版ではラストに真の姿のドーマがミラと共に登場している。
篠崎版の『紋章の謎』上巻にジークのエピソードの経緯時にミラと共に名前のみが登場している。

魔物クラス

テンプレート:節stub 『外伝』登場のモンスターの中でゾンビ、マミー、スケルトン、ビグル(戦う形状は変更されている)、ドラゴンゾンビ(戦う形状は変更されている)は、後の『聖魔の光石』にも起用されている。また、これらのモンスターの中には、当時『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム外伝百科』で募集した、レア槍「太陽」「月光」「流星」を所有しているものもいる。

ゾンビ
攻撃力は低いがHPは高い死体。ごくたまに鋼の盾を落とす。
マミー
ゾンビの上級クラス。見た目も能力値もゾンビと変わりないが獲得経験値が非常に多い。ごくたまに鋼の盾を落とす。
スケルトン
守備が高い骸骨剣士。ごくたまに暗黒の剣を落とす。
リッチー
スケルトンの上級クラス。守備力が高い骸骨剣士。
ガーゴイル
素早さ、守備力、魔法防御が高い悪魔。ごく稀に、必殺発生確率が大きく向上する槍「流星」を落とす。
バルログ
ガーゴイルの上級クラス。素早さ、守備力、魔法防御が高い悪魔。
ドラゴンゾンビ
技と速さ以外は非常に高いドラゴンの死体。ごくたまに「竜の盾」を落とす。
白竜
ドラゴンゾンビの上級クラス。技と速さ以外は非常に高いドラゴンの死体。
ビグル
素早さが最高に高く、他のパラメーターも平均的に高い、分裂する厄介な目玉のモンスター。毎ターン倍以上に分裂するため、根絶が困難で、魔物を消滅させる魔法ディルも効かない。ごく稀に、全武器中威力が最も高い槍「太陽」を落とす。
魔人
守備、HP、力が非常に高いモンスター。諸事情によりバロンのユニットアイコンと戦闘グラフィックが同じである。ディルが効かないので、正確には魔物ではないかもしれない。ごく稀に、装備したものに対し、攻撃時に地形効果無視および絶対必中効果を与える槍「月光」を落とす。

それ以外の登場人物

テンプレート:節stub

リマ4世
ソフィアの国王でセリカの父。非常に悪評の高い国王であり、セリカの母リプリカとの結婚もリマ自身が自分勝手に挙げたほど。国政も放棄しておりこれに付け込んだ宰相・ドゼーに毒殺される。
リプリカ
ソフィアの王妃でセリカの母。元はミラ教のシスターで、リマ4世に見初められて無理矢理結婚させられる。セリカを産んだ後に死亡。
大賢者ハルク
迷いの森の中にある里に隠匿している人物。この人物に出会ったに後にアルムに大きな変化が起こる。
佐野&わたなべ版では顔グラフィックよりも少し若めで描かれている。
ギースの砦にいるミラ教のシスター
名前はゲーム及び攻略本、『ザ・コンプリート』に記載されていない。セリカ及びリプリカの事を知っている人物。この人物に出会った後にセリカに大きな変化が起こる。
佐野&わたなべ版ではギースの砦ではなくミラ神殿で出会っており、設定がシスターではなく語り部の女性に変更され、酷い重傷状態で登場している。
マッセナ
リゲル帝国の親衛隊長。皇帝・ルドルフが解放軍に撃破されても快くアルムを迎えてくれる。数少ないアルムの正体を知る人物でもある。
大地母神・ミラ
邪神・ドーマの妹神。自由と豊かさを愛す。ルドルフの持つファルシオンにより封印される。

前作に登場したキャラクター

パオラ
初期クラスはPナイトLv8。登場は3章
前作で仲間になったキャラクター。ペガサスナイト三姉妹の長女。海賊にさらわれたエストを助けるためにカチュアと共に参戦。
カチュア
初期クラスはPナイトLv5。登場は3章
前作で仲間になったキャラクター。ペガサスナイト三姉妹の次女。海賊にさらわれたエストを助けるためにパオラと共に参戦。
エスト
初期クラスはPナイトLv3。登場は3章
前作で仲間になったキャラクター。ペガサスナイト三姉妹の三女。海賊から助け出すと参戦する。

それ以外のペガサスナイト三姉妹に関する詳細はマケドニア白騎士団#ペガサスナイト三姉妹を参照。

ジーク(カミュ)
初期クラスはGナイトLv3。登場は4章
前作では敵として登場したキャラクター。戦死したと思われていたが、記憶喪失の状態でバレンシアに漂着。はじめは恋人ティータが人質として捕えられていたため、やむを得ず敵として現れるが、彼女を救出すると味方として参戦してくれる。
エンディングでカミュとしての記憶を取り戻し、次作『紋章の謎』第2部では、仮面を付けて再びアカネイア大陸へと舞い戻る(このときはシリウスと名乗る)。『紋章の謎』では最終的にかつての恋人であるニーナ王妃と再会するが、自分の正体を語ることなく姿を消す(暗にティータの存在をニーナに語っていたのでバレンシア大陸に戻ったものと思われる)。

それ以外のジーク(カミュ)に関する詳細はカミュ (ファイアーエムブレム)#ジークを参照。

主なスタッフ

各種メディア関連商品

書籍

  • ファイアーエムブレム外伝百科(小学館)
    • 1992年04月初版発行 ISBN 4-09-104197-3
  • ファイアーエムブレム外伝(ケイブンシャ
    • 1992年04月初版発行
  • ファイアーエムブレム外伝のすべて(JICC出版局
    • 1992年05月初版発行 ISBN 4-7966-0326-3
  • ファイアーエムブレム外伝必勝攻略法(双葉社
    • 1992年05月初版発行 ISBN 4-575-15214-5
  • 解析ファイアーエムブレム外伝(新紀元社
    • 1992年7月23日発行 ISBN 4-88317-604-5
  • ファミコン通信ファイアーエムブレム外伝のすべてがわかる本(アスキー
    • 1992年6月6日発行
  • ファミリーコンピュータMagazineファイアーエムブレム外伝攻略ガイドブック上巻(徳間書店
    • 1992年3月20日発行
  • ファミリーコンピュータMagazineファイアーエムブレム外伝攻略ガイドブック下巻(徳間書店)
    • 1992年4月3日発行

テンプレート:Sidebar with collapsible lists

  • ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート(NTT出版
    • 1996年5月20日発行 ISBN 4-87188-822-3
『暗黒竜』『紋章の謎』との合同ファンブック。FE3作品のキャラクター、アイテム、国の紋章など設定資料集。『ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)』の紹介と参加声優のインタビュー。ファンによる投稿などがある。本文イラストに漫画家・田村由美水玉螢之丞、イラストレーター・寺田克也。漫画に水縞とおる、那州雪絵他が参加している。

漫画

佐野真砂輝&わたなべ京
ファイアーエムブレム外伝(角川書店) 全1巻
1993年3月1日初版発行 ISBN 4-04-852393-7

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箱田真紀
ファイアーエムブレム外伝(エニックス刊『月刊少年ガンガン』1992年7月増刊号『ファンタスティックコミック』掲載・40ページ)
単行本未収録。

小説

テンプレート:Portal 文学

尾崎克之
小説ファイアーエムブレム外伝(双葉社ファンタジーノベルシリーズ)
上・ソフィア解放戦争 1993年6月25日初版発行 ISBN 4-575-23151-7
下・悲しみの大地 1993年6月25日初版発行 ISBN 4-575-23152-5
小林真文・画

音楽

FIRE EMBLEM THE BERT1
1997年4月25日発売 PSCN-5058/9
2枚組CDで『暗黒竜』の曲とセットである上に初の音楽CDでもある。

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その他の話題

  • 1991
    • 電源を入れた時の年号と著作権の年号が「1991」年なのは、本来の発売日が1991年の年末発売予定だった名残である(発売延期により1992年になってしまった)。
  • CM
    • アルムとマイセンをイメージした海外の俳優を起用した実写版である。キャッチフレーズは「ゲームは物語を超える。[12]」。なおこのCMには『外伝』のオープニングテーマには無い『FEのテーマ』を合唱隊[13]の歌声で起用している。
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎
    • 前述の『外伝』の小説を執筆した尾崎克之は、この本のインタビューに「原作の雰囲気を違う、違わないをすり合わせながら忠実に心がけ、ゲームの内容を盛り上げる増幅器のような受け入れ方をされると嬉しい」と述べた後、作品中「誰を死亡させるか?」で苦労。その理由は「FEのカリスマ的な魅力が人の痛みを持つ死ぬ事」だと語っていた。

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 死亡した仲間を復活の泉から復活させたり、2章に限り会話を行うことで仲間になるキャラを、本来とは別の主人公で会話することで擬似的な受け渡しは可能。
  2. 通常攻撃と必殺攻撃のグラフィックは共通である。
  3. 3.0 3.1 3.2 ゲーム画面ではグレイは緑髪、ロビンはピンク髪、クリフは橙髪。公式イラストの3人は緑髪、灰色髪、黄土色髪であるが、どのキャラクターであるのかイラストには表記されていないため、不明である。
  4. ただし、一部のユニット限定にできる無限LVUPは除く。
  5. やり方によっては両方とも倒すことができる。
  6. エンディングスタッフロール「DIRECCTOR」「GAME DESIGN」に「SHOUZOH KAGA」と記載。
  7. エンディングスタッフロール「MUSIC」に「YUKA TSUJIYOKO」と記載。小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」に「FC版第1作目、外伝、今作品を担当」という記述があるため。
  8. エンディングスタッフロール「SUPERVISOR」に「KEISUKE TERASAKI」と記載。小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎」同出版社「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」の2冊に「全作品を担当」という記述があるため。さらに、後述の書籍には「FEの育ての親とも言える」という記述もある。
  9. エンディングスタッフロール「SUPERVISOR」に「HIROKAZU TANAKA」と記載。
  10. 以下の外部リンク先を参照。ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地『ファイアーエムブレム封印の剣』そのゲームを誰が作ったか?任天堂・西村建太郎&インテリジェントシステムズ・成広通 インタビューその1 “GBAでシミュレーションゲームを作る”のインタビューの紹介で「第1作目から関わっている」と記述されている。小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」には「今作品より参加」という記述があり、『紋章の謎』のエンディングスタッフロールにチーフプログラマーと記載されている。桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』において、成広が「任天堂でハードを作っていた人たちと協力しながら、オブザーバーのような立場で『暗黒竜』の開発を進めていた」と述べている。
  11. エンディングスタッフロール「PRODUCER」に「GUNPEI YOKOI」と記載。
  12. CMに記述されている文章をそのまま記載。
  13. 『外伝』のCMについては『暗黒竜と光の剣』や『封印の剣』のCMで起用した二期会など記述がないため。これについては全く不明である。
  14. 大乱闘スマッシュブラザーズX公式ホームページ『音楽』から『?????』の「隠しを含めた全曲リスト」のリンク先より。

参考文献

  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム外伝百科 1992年4月10日発行 小学館(株) ISBN 4-09-104197-3
  • 解析 ファイアーエムブレム外伝 1992年7月23日 新紀元社(株)ISBN 4-88317-604-5
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム (株)角川書店
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム外伝 (株)角川書店
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-102465-3
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL 1994年5月20日発行 (株)小学館 ISBN 4-09-102476-9
  • ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート 1996年5月20日発行 NTT出版(株) ISBN 4-87188-822-3
  • 篠崎砂美著 ファミ通文庫 ファイアーエムブレム 紋章の謎 (株)エンターブレイン

外部リンク

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