ビデオ直視下前立腺蒸散術

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ビデオ直視下前立腺蒸散術(ビデオちょくしかぜんりつせんじょうさんじゅつ)は、前立腺肥大症内視鏡手術の一つである。ビデオカメラを内視鏡装置に取り付け、術者がビデオモニターを観察しながら前立腺組織をレーザー光線で蒸散(蒸発拡散)させて尿道スペースを十分に確保する術式である。

治療前

両側の腫大した前立腺により尿道スペースが完全に閉鎖している。6時の方向に観察できるドーム状のものは精丘(せいきゅう)で精液の発射口である。

手術中

レーザー光線のカテーテルチップを前立腺組織の表面に直接当ててレーザー光線を照射する。レーザー光線は700℃~900℃温度で前立腺組織を蒸発させて組織が消えていく。

手術直後

手術直後には、尿道スペースが確保される。蒸発した組織の下の前立腺組織にも高熱が浸透しているので、手術後1ヶ月以上かかって更に尿道スペースは広がる。