ヌエボ・ソル

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ヌエボ・ソル (nuevo sol) は、ペルー通貨単位。一般には「ソル」と呼ばれる。日本語では「新ソル」と呼ぶことも多い。

スペイン語nuevoは「新しい」、solは「太陽」の意味である。1991年にこの通貨単位になったとき、以前使っていたソルペルー・ソル)という単位と区別するためにヌエボがつけられた。

略称は"S/."。ヌエボ・ソルは単数形で複数形はヌエボス・ソーレス(nuevos soles)になる。補助単位はセンティモ (centimo)で、100センティモ=1ヌエボ・ソルである。

2009年10月現在の為替レートは、1US$=2.87S/.(1S/.=約32)。

歴史

1980年代から1990年代前半にかけ、ペルーは深刻なインフレ(ハイパー・インフレ)に陥ったために2度の大きなデノミネーションを行なった。1度目は1985年で、これまでのソルを廃止し新しい通貨単位インティを導入、1インティ=1,000ソルとした。

2度目は1991年7月1日で、これまでのインティを廃止し、新統一通貨単位「ヌエボ・ソル(新ソル)」を導入、1ヌエボ・ソル=1,000,000インティとした[1][2] 。これに基づく硬貨は1991年10月1日に導入され、紙幣は1991年11月13日より流通開始された。

それ以来現在のところ、インフレ率は1.5%に抑えられており、安定して1US$に対し3.0ヌエボ・ソル前後のレートを維持している。

ラテンアメリカのその他の国の通貨に比べ、ヌエボ・ソルは比較的安定した通貨となっている。2009年10月現在、US$1=2.87ヌエボ・ソル、1ヌエボ・ソル=32.0円となっている。

紙幣と硬貨

200S/.、100S/.、50S/.、20S/.、10S/.の5種類の紙幣と、5S/.、2S/.、1S/.、0.50S/.、0.20S/.、0.10S/.の6種類の硬貨が流通している。

脚注

  1. San José State University Department of Economics, The economic history and the economy of Peru. Retrieved on July 11, 2007.
  2. テンプレート:Es icon Law N° 25.295, Unidad Monetaria Nuevo Sol, January 3, 1991

関連項目

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