トランシット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

トランシット (transit) とは角度を計測する測量機器の一つ。セオドライト (theodolite)、経緯儀(けいいぎ)とも。

測量の際には、専用の三脚の上に据え付けて用いる。望遠鏡鉛直軸(重力方向に対して平行)、水平軸の2軸によって回転する構造となっており、望遠鏡によって捕らえられた2つの目標間の角度を表示する。

角度の読み取りにはノギスなどによく見られるバーニヤ式、目盛りをレンズによって拡大表示するマイクロメータ式、デジタル式などがあり、次第にデジタル式が主流となりつつある。

光波測距儀と組み合わせたものもあり、これを俗にトランシットと呼ぶことも多い。

「トランシット」という言葉は次第に「セオドライト」という言葉に置き換わりつつあり、ISO 17123-3 でも “Theodolites” という語が当てられており、公共測量に係る作業規程の準則(平成20年国土交通省告示第413号)においても“セオドライト”という語が使われている。

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:Geo-term-stub