トタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox

トタル (テンプレート:Fr) は、フランスパリに本部を置く民間の総合石油エネルギー企業である。

国際石油資本であり、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社である。 TOTAL, ELFブランドで展開している。

概要

第二次世界大戦後から1970年代まで、世界の石油の生産をほぼ独占状態に置いたセブン・シスターズに次ぐ8番目のフランス石油CFPとして、とくにフランス語圏で大きな力を発揮した。

現在のトタルは、世界42ヶ国以上で原油や天然ガスの採掘を行い、世界30ヶ所の製油プラントで精製、50ヶ所に及ぶ生産拠点、150ヶ国以上に販売拠点を持ち、世界17000ヶ所のガソリンスタンドを展開している多国籍企業である。

また2000年の初期頃から風力発電などの次世代エネルギーへの投資を積極的に展開している。 石油化学の研究・開発の分野で世界屈指の企業である。

潤滑油の分野では、モータースポーツに進出している自動車企業へのサポートや技術コンタクトを行っている。 このため、3社が合併する前のそれぞれのブランドは、自動車メーカーの推奨燃料、潤滑油の指定を受けていた。(エルフはルノー、トタルはプジョー、フィナはBMW)

モータースポーツへのスポンサー活動では、1970年代あたりからシトロエンのラリーカーなどをはじめ、1990年代初頭の全日本ツーリングカー選手権(JTC)に参戦していたカルソニック・スカイラインや、F1ウィリアムズルノーのスポンサー(2008年まではエルフ、2009年からはトタルとエルフの両ブランド)などをしている。2009年からはレッドブルレーシングのスポンサー(トタル)を開始し、2010年と2011年の2年連続でチャンピオンを獲得した。 WRC(世界ラリー選手権)においてはシトロエンとセバスチャン・ローブによって8年連続で世界タイトルを獲得。また、インターナショナル・ルマン・カップではプジョー908にて2011年度のタイトルを獲得するなど、世界選手権の3大タイトルを獲得している。

エルフブランドのシューズは広島化成、ジャケット及びグローブはフラッグシップライセンス生産している。

日本ではエンジンオイルのメーカーとしてビジネス展開しているのが有名である。日本で販売される同社のオイルは日本製のライセンス生産品が多く、グループⅢベースを用いた鉱物油も化学合成油(シンセティック)と表記されるようになった。 エルフ(elf)ブランドのエンジンオイルの輸入代理店は、ユニコ、エルフジャパンと経て、現在はトタルルブリカンツジャパンに、トタル(TOTAL)ブランドは大森商事からトタルルブリカンツジャパンに、フィナ(FINA)ブランドも以前はフィナジャパンが輸入し、現ルブテックが販売代理店であったが、合併後は同じくトタルルブリカンツジャパンが取り扱っている(FINA製品はベルギーのアルトベルデにある元FINAの工場で引き続き生産されている)。フィナは日本ではプレミアムブレンドとなっているために高価格設定を維持し、販売店も限定している。なおエルフのガソリン添加剤に関してはカーメイトの採り扱いとなっている。

トタルグループの化学部門はアトフィナグループで接着剤樹脂ゴム製品などの特性のあるポリマー関連の基礎化学を専門にしている。グループ会社のアトテックでは電解めっきに使う添加剤および無電解めっきの薬液を研究開発しており、アジア圏内では最大シェアを誇る。

トタルの評価

歴史

トタルは1924年にフランス石油会社 (CFP,Compagnie Française des Pétroles) として設立され、 1985年6月21日トタルフランス石油に改名、さらに1991年6月26日にトタルに社名変更した。

1999年ベルギーペトロフィナ経営権取得統合トタルフィナとなった。

さらに2000年にはフランスのエルフ・アキテーヌを吸収し統合当初の社名はトタルフィナエルフ (テンプレート:Fr) だった。2003年に社名をトタルに戻した。

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Asbox テンプレート:石油企業 テンプレート:CAC 40