デジモンワールド

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infoboxデジモンワールド』は、1999年1月28日にバンダイ(現・バンダイナムコゲームス)より発売されたPlayStation(PS)用育成ロールプレイングゲームデジタルモンスターシリーズ初のPS用ソフト(テレビゲームとしては2作目)である。

デジモンサマーキャンペーン特典のものには名前の文字が銀色基調の虹色に輝くメタルグレイモンのデジモンカードが付属した。また、2001年7月26日には廉価版デジモンワールド PlayStation the Best for family』が発売された。

デジモンワールドシリーズ

本作を皮切りに『デジモンワールド2』などのナンバリングタイトル(以下「本シリーズ」)、PocketStationと連動した「ポケットデジモンワールドシリーズ」、デジモンカードがテーマの「カードバトルシリーズ」が展開された。タイトルに「デジモンワールド」を含むこれらの作品群を「デジモンワールドシリーズ」と総称する。なお、「本シリーズ」各作品間にストーリーの関連性はない。

タイトル 機種 発売日 価格 備考
デジモンワールド PlayStation(PS) 1999年1月28日 6,090円 本シリーズ第1弾。
デジモンワールド デジタルカードバトル PS 1999年12月22日 6,090円 カードバトルシリーズ第1弾。
ポケットデジモンワールド PS</br>PocketStation(ポケステ) 2000年6月29日 2,940円 ポケットデジモンワールドシリーズ第1弾。『デジモンワールド2』と連動する。
デジモンワールド2 PS 2000年7月27日 6,090円 本シリーズ第2弾。ポケットデジモンワールドシリーズと連動。
ポケットデジモンワールド ウインドバトルディスク PS / ポケステ 2000年10月6日 2,940円 ポケットデジモンワールドシリーズ第2弾。
デジモンワールド デジタルカードアリーナ PS 2000年12月21日 6,090円 カードバトルシリーズ第2弾。
ポケットデジモンワールド クール&ネイチャーバトルディスク PS / ポケステ 2001年2月22日 2,940円 ポケットデジモンワールドシリーズ第3弾。
デジモンワールド3 新たなる冒険の扉 PS 2002年7月4日 6,090円 本シリーズ第3弾。
デジモンワールドX Xbox</br>ニンテンドーゲームキューブ</br>PlayStation 2 2005年1月6日 7,140円 本シリーズ第4弾。3機種で同時発売。
デジモンワールド リ:デジタイズ PlayStation Portable 2012年7月19日 5,230円 本シリーズ第5弾。

注意:次項以下は全てデジモンワールドの解説である。

ストーリー

デジモンの育成が得意な主人公の少年は、ある日携帯育成ゲーム「デジタルモンスター」の中に吸い込まれてしまう。ゲーム世界は「デジモン達が心を失う」という危機に直面しており、デジタルモンスターの育成が得意な主人公を必要としたのだった。現実世界から主人公を召喚したジジモン達から事情を聞いた主人公は、問題解決のためパートナーデジモンを連れてファイル島の探索を開始する。

システム

時間

本作の最も大きな特徴は時間の概念である。画面には時計(クロックモン)が表示され、プレイ中は常に時間が進む。1日は24時間で朝、昼、夕、夜があり、それに合わせて景色も変化する。なお1年は30日間。また、ゲーム中の1時間は現実世界の1分に相当する。このような時間の流れの存在は、特定の日時にのみ発生するイベントの設定のほか、成長や寿命などデジモンの育成にも影響を与えている。

フィールド

主人公は十字キーによりフィールド上を8方向に移動し、パートナーデジモンはそのすぐ後ろをついてくる。敵デジモンや仲間のデジモンもフィールド上に配置されているが、動くものと動かないものがいる。敵デジモンには主人公に向かってくるものもいる。また、アイテムがランダムで配置されていることもある。フィールドは一定の広さで区切られており、それぞれのフィールドには名前が付けられている。フィールド間を移動する際のロード時間はやや長い。

バトル

フィールド上には敵デジモンが一定数配置され、主人公がそれらと接触するとバトルとなる。バトル発生時に画面内に他の敵デジモンが存在する場合、それらもバトルに参加する(逃げるものもいる)。リアルタイムに進行する形式であり、プレイヤーが出した指示に従いパートナーデジモンが独自にバトルを繰り広げる。アイテムを与える際にもバトルは進行しており、そのタイミングが重要となる。なお、パートナーデジモンは戦闘中に負傷することがある。

また、バトルは敵デジモンと接触した位置で展開される。そのため接触位置によってバトルフィールドは広くも狭くもなり、パートナーデジモンの種類やセットされた技次第ではバトルを有利に進めることができる。

バトルに勝利すると賞金を獲得する。アイテムの入手、パートナーデジモンのステータス上昇、稀だが相手の技を習得することもある。バトルに敗北するとパートナーデジモンのライフポイントが一つ減る。

育成

デジモンの育成は、デジタルモンスターシリーズ最大のテーマである。主人公はタマゴからデジモンを孵し、幼年期→成長期→成熟期とデジモンを育ててゆく。本作の育成における特徴は寿命の存在であり、通常成熟期でデジモンの寿命は尽きる(『2』以降はパートナーデジモンが死ぬことはない)。ただし条件を満たすことで完全体へと進化する。

なお、本作では育成面において究極体は基本的に存在しない。ホウオウモン、ヘラクルカブテリモンは本作では完全体の扱い。またバグを使用することでメタルエテモンになることができるアイテムが手に入るが、通常は絶対に手に入らない(進化ルートもない)。

登場デジモン

各デジモンの詳細はデジモン一覧を参照。名前が斜体のデジモンは本作オリジナル(シリーズ初登場)デジモン。

育成することができるデジモン

幼年期

成長期

成熟期

完全体

敵として登場するデジモン

仲間として登場するデジモン

その他のデジモン

登場人物

主人公
デジモンの育成を得意とする少年。
アナログマン
事件の黒幕で人間。ファイル島侵略時にデジモン達に負けて、再度ファイル島侵略を試みて、多くのデジモンを洗脳した。デジモンを道具と見なしている。
ムゲンマウンテンにて登場。ムゲンドラモンが倒されて別世界へ逃走したが転送中に原因不明の異常が起こり行方不明となる。
裏次元で幻として登場。
パートナーは「ムゲンドラモン」。
後に「デジモンワールド デジタルカードアリーナ」に登場した。この作品ではデジモン達から「A」と言われていた。

エリア

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バグ

本作はバグが多い事で有名であり、プレイ中は十分注意する必要がある。下記はその一例である。

  • 突然、街の繁栄度が大幅に下がってしまう。
  • 購入したカードの絵を表示してから一度戻し、直後に再び表示させるとカードの絵が戻らなくなる。
  • バトル中に「逃げる」を選択すると、黒画面に主人公の足音だけが流れ続け、そのままフリーズしてしまう。
  • 特定のエリアである条件を満たすと、通常では進化できないデジモンに進化させたり、極端な例では、デジモンを主人公に進化させる事ができる。
  • 特定のエリアに移動し、画面が表示される寸前でPS本体のフタを開けると、そのエリアにいる敵デジモンが「ベンリくん」などと名乗り、様々な設定の変化をしてくれる。
  • ゲームのオープニングの映像が終わったあとに、あるコマンド入力をすると、主人公が大量にアイテムを所持している。さらにそこからある条件を満たすと、そのアイテムを全て所持した状態でゲームがスタートする。所持アイテムの中には、そのバグでなければ入手できないアイテムも含まれている(上記参照)。

スタッフ

チーフプロデューサー
  • 浅沼誠
  • 今西智明
  • 稲垣浩文
プロデューサー
  • 新藤貴行
声の出演

関連商品

デジモンワールド プレイステーション必勝法スペシャル
発売日:1999年4月 / 発行:勁文社 ISBN 4-7669-3157-2
デジモンおよびファイル島の解説、お店&アイテム図鑑などを収録する。

関連項目

外部リンク

テンプレート:デジタルモンスターテンプレート:Link GA