テレフォニカ

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テレフォニカTelefónica, S.A.)は、スペインの大手通信事業者。スペインおよびスペイン語圏のラテンアメリカ諸国で最大の通信事業者である。同社は世界第5位のプロバイダであり、以前は通信公社としてスペイン国内で同事業を独占していた。

傘下には、テレフォニカ・モバイルズ(スペイン最大の携帯電話会社)、Terra S.A.(インターネットサービス会社)、TPIなどがある。2003年には、ポータルサイトLycosを運営していたTerra Lycos社を買収した。2006年にはイギリスの携帯電話会社O2 plcを買収。

歴史

1924年にコンパニーア・テレフォニカ・ナショナル・デ・エスパーニャ (Compañía Telefónica Nacional de España, CTNE) として設立される。1997年の電気通信市場自由化まで唯一の通信業者であり、現在でも同国市場における優位性を保つ(2004年で75%以上のシェアを有する)。1997年にスペイン政府は同社を民営化した。2007年7月5日、欧州委員会はテレフォニカに対して1億5190万ユーロの罰金を科した。競争担当委員のネリー・クルースは「スペインの消費者、スペインの企業、そしてスペイン経済に害を与え、それはヨーロッパ経済に拡大して及んだ。」とコメントした[1]

批判

テレフォニカは、独占事業者としての立場を悪用し競争阻害行為を行ったとして、不正競争の有罪判決を受けており、結果としていくつもの罰金を課せられている。以下にいくつか例を挙げる。

  • スペイン裁判所より9万ユーロ [2]
  • スペイン電気通信市場委員会より1800万ユーロ
  • 不当競争により5700万ユーロ (2004年)[3]
  • 欧州委員会より1億5190万ユーロ[4][5]

現在テレフォニカはさらに2つの罰金(総額7億9300万ユーロ)をめぐって裁判中である。[6]

スペインのいくつかの消費者団体はテレフォニカのADSLサービスを解約する際に不必要な遅延があったと報告している。これらの消費者団体はサービス解約後も請求が続き、解約が無視されたとも主張している[7]。 これによりスペイン国民はテレフォニカの不正行為から消費者を保護し様々な苦情について互いに助けあうため、「Asociación de Internautas」などの消費者団体や「Bandaanch」のようなユーザコミュニティを組織した。

これらの行為には回線の解約によって生じる複雑な手続きも含まれている。[8]テレフォニカはこれらの回線解約手続きを「顧客をいたずらから守る」として正当化している。さらに、ADSL回線が不十分な地域の顧客の中には、自分の料金を払い続けているのにサービスが解約されたり他の顧客に譲渡されたと主張するものもいる。[9]スペインのブロードバンド接続が進んでいない特定の地域でテレフォニカがこの行為を行っていたと考えているものもいる。

モータースポーツへのスポンサー活動

モータースポーツへのスポンサー活動を積極的に行っており、4輪競技のパリ・ダカール・ラリーや2005年度のF1世界チャンピオンのルノーF1のスポンサーとしても知られる。(2007年にフェルナンド・アロンソマクラーレン移籍に伴い、撤退)

当初はスペイン国内の自動車レースだったワールドシリーズ・バイ・ニッサンを設立初期からサポートしてもいる。2005年までは2輪のロードレース世界選手権にも大規模な活動を行っていたが現在は撤退している。

脚注

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外部リンク

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  1. テンプレート:Cite press release
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite news
  4. テンプレート:Cite news
  5. テンプレート:Cite news
  6. テンプレート:Cite web
  7. Telefónica ADSL - Opinión - Un timo, una estafa, un robo, una mentira
  8. Baja en Terra y Telefonica con Burofax completo (con plantilla) - Telefónica - Foros - BandaAncha.st
  9. Gestionando el conocimiento