タケニグサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:生物分類表 タケニグサ(竹似草、学名Macleaya cordata)はケシ科の多年草で日当たりのよい草原、空地などによく見られる雑草である。

特徴

は切れ込みがあり形はキクの葉に似るが大きい。葉の裏は白っぽい。高さは1m以上に達する。は夏に咲き、花弁がなく、がくは2枚、円錐花序をつくる。果実は長さ2cmほどで扁平。を切ると黄色の乳液が出る。

名前について

語源には茎が中空で竹に似るからというもののほかに、と一緒に煮ると竹が柔らかくなって加工しやすいからとの俗説もある[1]。別名チャンパギクともいい、チャンパ(南ベトナム)付近からの帰化植物と思われたためらしいが、実際には日本および東アジア一帯の在来種と考えられている。

毒性

アルカロイドの一種サングイナリン(Sanguinarine)、ケレリスリン(Chelerythrine)、Bocconine、protopine、α-allocryptopineなどを含み有毒。民間療法で皮膚病や虫さされに使われたが、逆にかぶれることも多く危険である。

欧米では観賞用に栽培される(英名Plume poppy)。

参考文献

  1. テンプレート:Cite book p.351
 

外部リンク

テンプレート:Sister