ジャイアント・マニュファクチャリング

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ファイル:Giant Escape R2 2008.jpg
クロスバイクの "Escape R2" (2008年モデル)

ジャイアント・マニュファクチャリング英語名:Giant Manufacturing台湾語名:捷安特)は、1972年台湾で設立された自転車製造メーカーである。

概要

ウナギ養殖業を営んでいたテンプレート:仮リンク(King Liu)であったが、1971年、彼の養殖施設は自然災害で壊滅的被害をこうむった。明くる1972年、起死回生の一策として転進したのが自転車部品製造業であった。

当初はOEM生産のみで年間生産台数も2,000台に満たず、何度も倒産の危機に見舞われていた。しかしその後、アメリカの大手メーカーであるテンプレート:仮リンク下請けに参画したことで大きく飛躍を遂げ、多数のメーカーのOEM生産を手がけることで技術も蓄積した。

1980年に台湾第1位の自転車製造メーカーとなって以降、1986年にはヨーロッパ1987年にはアメリカ合衆国に進出。1989年平成元年)からは日本法人も構えている。生産された自転車のほとんどは国外輸出向けであり、自社ブランドが育った現在でも他社のODMOEM生産に積極的に携わっている。

本社は台湾の台中市大甲区(旧・大甲鎮)に所在する。主要な生産物は、中・低価格帯のマウンテンバイククロスバイクロードレーサーで、そのほかにも競技用自転車や折り畳み自転車など様々な自転車を開発・生産・販売している。また、松下電器フォードルノーと共同で電動アシスト自転車の開発にも携わった。

年表

製品

手頃な価格帯の製品に強みを持つ同社であるが、Tig溶接アルミフレームカーボンフレームの製造に関しては世界屈指の技術力を持つ。高度に機械化された生産ラインは同社の最大の特徴で、低価格高品質な製品の製造を可能にしている。スローピングフレームと呼ばれる極端にトップチューブの傾いたフレーム設計は同社が開発した技術で、これは世界的に普及し、他社からも多くのスローピングフレームが発売されている。

また、コンポーネントメーカーのSRAMや、ブレーキテクトロ (Tektro)、ホイールフォーミュラ (Formula) などといった台湾の自転車部品メーカーとの繋がりも深く、より一層のコストダウンを可能にしている。

現在では高い技術力を生かしてプロのロードレースにも積極的に進出している。スペインのプロ自転車チームであるオンセ (Once) に対するフレーム供給を皮切りに、ドイツのプロ自転車チームT-モバイルにフレームを供給。現在はオランダのプロ自転車チームチーム・ジャイアント=シマノにフレームを供給している。また、ODM・OEM生産ではコルナゴなどの低価格な製品の生産も行なっている。

社会活動

被災地援助・復興支援

テンプレート:AnchorGIANT ROCK (ジャイアント・ロック) 震災復興支援 特別仕様車
2011年(平成23年)3月11日日本で発生した東日本大震災の被災地に対する当面の援助と復興のための支援として、ジャイアント・マニュファクチャリングは、被災地で活動する自治体の職員やボランティア向けに、自社のマウンテンバイク「ロック」の塗装を変更するなどした特別仕様車1,000台を、修理キットと併せて無償で提供すると発表した(4月5日公表)[1]。初回納入は被災地の地方公共団体を通じてなされ、避難所や仮設住宅、ボランティア統括事務局などに対して4月末頃に800台が提供された[1]

その他

脚注・出典

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

  • 1.0 1.1 テンプレート:Cite web
  • ジャイアントが愛媛県警に特別仕様車16台を寄贈グーサイクル(2012年4月19日)
  • GIANT 愛媛県に特別仕様のGIANT「SEEK 2」を寄贈サイクルスポーツ(2012年4月19日)