シルキー

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シルキー(英:Silky)は、何世紀にも続く旧家に現れる幽霊のこと。亡霊の一種だとも考えられている。イングランドの伝承では、シルキーはシルクのドレスを着ていて、シルキーが動いたときにそれが擦れてさわさわと音を立てる。そこからシルキーと呼ばれているとも言われる。家事などの手伝いをしてくれ、わりと美人の姿をしていると言われている。しかし、怒らせてしまうと嫌がらせをしたり怖がらせたりしてその家から住人を追い出してしまうと言われている。

イングランドのニューカッスルの近く、ヘドン・ホール(デルドン・ホール)の屋敷に住んでいるシルキーが最も有名である。このシルキーは、屋敷に住んでいる老女たちを手伝って掃除をしたり、暖炉の火の番をしたりしていた。しかし、屋敷の主の代が変わり、次の代の人とは性が合わなかったので、怖がらせて屋敷から追い払ってしまったと言われる。

イングランドのノーサンバーランドのブラックヘルドンのシルキーは部屋が散らかっていたり家事がなされていないと部屋を片づけたり家事をするが、逆に部屋が片づいたり家事がきちんとされていると散らかしたりする天の邪鬼のような性格を持っていると言われている。