コーヒー牛乳

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コーヒー牛乳
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雪印コーヒー。本文記載の理由により「乳飲料」となっている。
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マサチューセッツ州のスーパーマーケットで販売されているコーヒー牛乳

コーヒー牛乳(コーヒーぎゅうにゅう)は、牛乳などの乳製品コーヒーおよび砂糖などで味付けした飲料通称

歴史

日本

日本では、1920年(大正9年)12月20日守山乳業が製造した製品を、東海道本線国府津駅駅弁店である東華軒売店で販売されたことが最初である[1]。まだ日本で普及していなかった牛乳とコーヒーを広めるべく、守山乳業の創業者が試行錯誤の末に開発した経緯があり、上等駅弁が35銭の時代に20銭の高価な商品であったが、評判を呼び全国の駅に並べられるようになった[2]銭湯温泉では瓶詰の牛乳コーヒー牛乳フルーツ牛乳が定番となっている。

制度上の位置づけ

2000年に日本で起きた雪印集団食中毒事件以後の2003年の飲用乳の表示に関する公正競争規約[3]により、生乳100%のものしか「牛乳」と表記してはならないことになったため、正確には「コーヒー入り乳飲料」となり、実際の商品名には「カフェ・オ・レ」、「カフェ・ラッテ」、「ミルクコーヒー」などの外来語や、単に「コーヒー」といった表記に変更されている。

アメリカ

アメリカでは、1930年代のはじめにロードアイランド州で、新しい飲み物で客を引き付けようとする簡易食堂やドラッグストアでコーヒー牛乳は出されるようになった。それらの経営者の1人は牛乳と砂糖でコーヒーを甘くし、糖蜜のようなシロップをつくった。コーヒー牛乳は、ロードアイランド州とマサチューセッツ州南東部の住民に好まれ、このコーヒー・シロップは売れた。1993年に、コーヒー牛乳はロードアイランド州の公式飲料となった[4][5]

著名な愛飲者

アメリカのプロレス団体「WWE」のレスラージョン・シナは来日した際にかなり気に入ったらしく、マイクパフォーマンスに取り入れるなどした。

脚注

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関連項目

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  1. テンプレート:Cite web
  2. 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』37頁 平凡社
  3. 飲用乳の表示に関する公正競争規約(認定 2001年7月10日 2001年公正取引委員会告示第17号)
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web