コミ共和国

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テンプレート:基礎情報 ロシアの連邦構成主体

コミ共和国(コミきょうわこく、コミ語Коми Республика; ロシア語Республика Коми)は、ロシア連邦中北部の共和国首都スィクティフカル北西連邦管区に含まれる。

地理

ウラル山脈の西部、東ヨーロッパ平原の北東部に位置する。西北部でティマン山脈を境界とする。

面積は415,900km²。その70%以上をタイガが、約15%を沼地が占める。ウラル山脈北部の32,800km²に及ぶツンドラは、ヨーロッパ最大の原生林に覆われており、ユネスコ世界遺産に登録されている。

北にネネツ自治管区、東にヤマロ・ネネツ自治管区ハンティ・マンシ自治管区スヴェルドロフスク州、南にペルミ州ペルミャク州キーロフ州、西にアルハンゲリスク州と隣り合う。

主要な河川はペチョラ川と、北ドヴィナ川の支流であるヴィチェグダ川

歴史

19世紀から20世紀はじめにかけて集中的に入植が行なわれた。入植者の多くは、北方の開発のための労働力として大量に送られた囚人であった。

1921年8月22日コミ・ジリャン自治州として設置され、1936年12月5日コミ自治ソビエト社会主義共和国に昇格。1992年5月26日よりコミ共和国。

政治

テンプレート:Seealso 現在の首長(大統領)は2010年1年15日に就任したテンプレート:仮リンク

経済

資源

石炭原油天然ガスダイヤモンドなどを産する。

産業

主要な産業は石油精製、木材加工、電気工業など。

交通

鉄道が発達している。物資を運ぶもっとも重要な路線は、コトラス・ヴォルクタ・サレハルドを結ぶ線。ヴィチェグダ川とペチョラ川も河川交通に使用されている。スィクティフカル、ウフタ、ヴォルクタに空港がある。

都市

首都スィクティフカルのほかに、人口が4万人を越える都市としてウフタヴォルクタペチョラ、ウシンスク、インタがある。

住民

民族

人口は1,018,674人(2002年)。うち、ロシア人が約60%、フィン・ウゴル系テンプレート:仮リンクが約25%。そのほか、ウクライナ人(6.10%)、タタール人(1.54%)、ベラルーシ人(1.49%)、ロシア・ドイツ人(0.91%)、チュヴァシ人(0.74%)。人口の75.3%が都市に住む。平均年齢は34.5歳。381,626戸。

人口密度は2.44人/km²。

言語

公用語コミ語とロシア語。

宗教

住民の大部分は正教を奉ずる。

気候

  • 1月の平均気温 -17℃(南部), -20℃(北部)
  • 7月の平均気温 +15℃(南部), +11℃(北部)
  • 年間平均降水量 625mm

標準時

この地域は、モスクワ時間帯標準時を使用している。時差はUTC+4時間で、夏時間はない。(2011年3月までは標準時がUTC+3、夏時間がUTC+4であった)

外部リンク

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