クター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

クター (Kutar) とは、株式会社ギガ連射が手がけるゲームのシリーズ名およびそのゲームに登場するキャラクターの総称、また主役となるキャラクターの名前である。 ゲームの多くはインターネット上の公式ウェブサイト[1]から無料で提供されているが、市販および携帯電話向けの有料のゲームもある。

種としての特徴

イヌにもネコにもクマにも見えるが、そのどれでもない架空の生物」という設定である。耳は尖っているが頭の大きさに比して小さめで、尻尾も体長に比して短く、猫というよりもイタチ科の生物に印象が近い。

クターを扱った作品の大多数では、輪郭が太い線で描かれ、また立体的な描写を放棄した漫画チックな表現となっている。一部の3D表現の作品においても、立体描写は控えめである。

人間と同様に直立二足歩行で生活する。手足が細く短いが、人間と同等の運動能力を有する。基本的に服を着る習慣はないが、フォーマルな場など服を着ている描写も一部ある。

さまざまな体色(体毛)の個体が存在する。体色は基本的には単色だが例外も存在する。なお、主役のキャラクターである「クター」の体色はオレンジ色(テンプレート:Color)。設定によれば、体毛は短く生え揃っており、手触りが大変心地よいという。性別があり、頬に頬紅のような丸い模様があるのが女の子(メス)。年齢に比例して身体が大柄になる。

どんなときでも表情を崩さない「無表情キャラ」であり、食事を摂るときですら口ひとつ動かさない。その一方で感情は豊かであり、全身を使って感情を表現する。

ヘマをやらかすなどしてピンチに直面すると、プ二〜(初期はブヨッ)という効果音とともに体が膨れてピンチをやり過ごす性質がある。ゲーム上では、ゲームオーバー時に必ず膨れたクターを見ることになる。これはある種の仮死状態らしく、体を強打しようが爆発に巻き込まれようが宇宙空間に放り出されようが膨れるだけで、次のゲームでは平然と復活している。通常状態でも生身で大気圏突入時の熱に耐えるなど、完全生物としか思えない描写も一部でみられる。なお、危機だけでなく、驚いたときやショックを受けた際にも体が膨れる。

主な生息地はテクノアイランドと呼ばれる架空の島。クター達は娯楽を楽しんだり冒険したり、時にはバイトしたりと人生を謳歌しており、ある種の理想郷のような生活を送っている。テレビや自動車、鉄道など現代日本と同等の文明を有しているが、その技術の出所は不明。クターの作品群は、主にテクノアイランドでのクター達の日常を切り取ったものという位置づけであり、画面隅に必ずロケ地が記されている(北海道のオレンジに囲まれたところにいる、というヒトが教えたという説もある)。

登場キャラクター

クター
主人公のオレンジ色のクター。オレンジ色の体に、好奇心いっぱいで強いチャレンジ精神を持つ性格でさまざまなこと(ある時は危険なことだったりする)に挑む"チャレンジャー"。チェリーの彼氏でもある。好きな食べ物はリンゴと、ラーメン
チェリー
クターの恋人。白い体にピンクの頬、クターとは彼氏・彼女の関係で、チークとは仲が良く、よく二人でショッピングに出かけたりするらしい。好きな食べ物はパンプキンパイ。嫌いな食べ物はチェリーパイ。ソーダを吹き出すクターも嫌いで、一緒にふくれる。
スモーク
黒いクター。ローネの彼氏で、クターのライバルと言える存在。『クターのQ』シリーズではいつも対戦相手として登場する。普段は孤高とした渋い性格だが、お茶目な時もあるらしい。好きな食べ物はツナの缶詰。
ネイビー
水色のクター。『クターのナワトビ』から既に登場しているクター。几帳面で一見ぼっとしているように見えるが、チェリーに淡い恋心を抱いている。好きな食べ物は煮物。
ブロッソ
赤いクター。陽気でたまにせっかちなところがあるクター。走ることが大好きで意味もなく走り回っている。好きな食べ物はジェラート。たまに亀においぬかれる。
グレープ
紫色のクター。のんびりしていてマイペースな性格のクター。寝ることが趣味。好きな食べ物はお茶。
ベリー
青紫色の女の子クター。グレープの恋人。チェリーの友人。2010年の年末感謝祭で名前が初めてでたらしい。2013年の12月25日にやっと公式キャラ入りした。
チーク
ピンク色の女の子クター。流行っているものが好きでかなりのオシャレ好きと思われる。チェリーの友人で一緒にショッピングに行くことがあるらしい。好きな食べ物は苺のタルトケーキ。ローネと盆踊りをしたことがある。
ローネ
黒の女の子クター。スモークの恋人で、わがままで気の強い性格。いつもスモークのプレゼントである黄色いファーを首に巻きつけている。暑い時、本人は寒がりなので平気らしい。好きな食べ物は乳酸菌飲料。好きな遊びはにらめっこ。チークと盆踊りをしたことがある。
パパクター
緑色のクター。クター達の間ではリーダー的存在といえるカウボーイハットを被ったクター。好きな食べ物はアンパン
ママクター
2013年、初登場したキャラクター。パパクターとダンスを踊った。
トラクター
虎のような模様が体にあるクター。高いプライドを持つ臆病者。あまり姿をクターのファンの前では見せない"レア"といえる存在。『クターのリフト』にて初めて"レア"として登場した。好きな食べ物はコーンフレーク。野球チームのタイガーズの、ファン。たまに四足歩行で歩く。
ピカクター
ピカッと光る謎のクター。機嫌がいいと光りだす性格らしい。トラクター同様、めったに姿を出さないクターで、『クターのリフト』でトラクターと共に初めて"レア"として登場した。レア同士故にトラクターとは仲が良い。好きな食べ物は大福。
タビー
2013年、初登場したキャラクター。トラクター同様に縞模様が体にあるクター。見た目はチェリーに似ている。
モーギュー
牛。名前の由来は『猛牛』のようで、一度暴れだすと止まらない、毎日たくさんの草を食べる性格。
ニューギュー
牛。名前の由来は『乳牛』のようで、強暴だが普段はとてもおとなしいらしい。モーギューとは仲良しらしい。好きな食べ物は乾燥コーン。
ジャージーギュー
牛。主な出演作品はUFOのモウモウキャッチャーなど。正式にキャラクターとしては登録されていないが、名前があり、またなぜかグッズ化もされている。名前の由来は牛のジャージー種からと思われる。
プレッツ                                                
卵の殻を頭に被った謎のクター。名づけてネットというウェブページで名が決まった。黄色の胴体。                   
子クター
小型のクター。クターより一回り小さい。
Dr.クター
ロボクターを開発した、茶色のクター。眼鏡をかけている。
ロボクター
いつもガッツポーズをしているロボットのクター。Dr.クターの肩たたきをしたことがある。
uma
ネッシーらしき生物。テクノアイランド西部の海に存在する。
覆面クター
覆面をかぶったクター。黒。2012年に公式キャラクターとして登場した。
39ボウヤ
ゲームクターのタビペロの宇宙ショップ「39ショップ」の店長。人間の子供が「39」と書いてある帽子をかぶっているデザイン。ミッキーマウスのような声。舌を出している。クターシリーズ唯一の人間。
ニセクター
クターのエンドロールに登場した薄っぺらの、顔の無いクター。クターのエンドロールでは、「悪者」と言う文字が刻まれている。
パンダクター
クターのタビペロのゲーム「クターのチョージョー」の「パンダチャンス!」時に、登場するクター。
旅クター
クターのタビペロの壁紙で登場する旅人の格好をしたクター。
ゴーレムクター
クターのタビペロのゲーム「スモークのトレハン」の、スモークのおいかけ役のゴーレムのクター。
しゃけ
ゲームクターのアスレチックワールドに登場する。集めても何にもおこらない意味の無いキャラ。
UFO
テクノアイランドに現れた飛行物体。よく現れる。
ウニ
テクノアイランド原産のウニ。トゲは21本。
テクノハヤアシカメ
ブロッソのゲームにほとんど登場する。普通のカメと逆で、足が速い。
謎の黄緑クター
黄緑の謎のクター。普通のクターより10倍膨らむ。
ゴキブリ
クターたちを悩ましているゴキブリ。
クリスタル像クター
クリスタルなクターの像。
DJクター
DJの茶色のクター。
シロクマとクマ
テクノ高原のクマ。
クターの像
黒いクターの像。
プー職人
クターの膨れる音を売っている茶色のクター。
ザヤック
クターの年末感謝祭2012で初登場したゆるキャラ。剣の形をしている。クター同様、膨れる。専用ゲーム(そのゆるキャラがクターゲームをパロディーとするゲーム)は、「ザヤックのドラッグレース」。
はなねずみ
上記のキャラクターと同じく、年末感謝祭2012に登場。長い鼻を持つネズミで、専用ゲームは「はなねずみのモグモグボール4」。
ペッさん
上記のキャラクターと同じく、年末感謝祭2012に登場。足がとても長くゴーグルを付けている鳥で、専用ゲームは「ペッさんとケン太のステルス」。
ケン太
上記のキャラクターと同じく、年末感謝祭2012に登場。2足歩行をするイヌで、専用ゲームは「ペッさんとケン太のステルス」。
ハムくまちゃん
上記のキャラクターと同じく、年末感謝祭2012に登場。ハム"くま"とあるが、殆どクマの要素はない。専用ゲームは「ハムくまちゃんとネコちんのオニゴッコ」。
ネコちん
上記のキャラクターと同じく、年末感謝祭2012に登場。服を着たネコで、専用ゲームは「ハムくまちゃんとネコちんのオニゴッコ」。

地名

テクノアイランド

クターたちが住む島。
テクノリゾートホテル
テクノ公園
テクノ生態研究所
テクノ市民会館
テクノファーム
テクノロケット発射基地
テクノ荘
テクノ神社
テクノ湯
テクノ高原
テクノパラダイス
テクノ海の家
テクノ展望台
テクノホール
テクノドーム
ガンガン山
ガンガン盆地
ヒソヒソ森
クターの像
アスレチックワールド
灯台

カケカケ星
ハレハレ星
カティコティ星
アッチッチ星
秘密要塞
サムサム雲

乗り物

テクノロケット
テクノバルーン
テクノ船
テクノサブマリン

その他

離れ小島
離れ小島の灯台
ニゲニゲ島
コナコナ平原

クターのゲーム

クターをメインキャラクターとするゲームは、『クターの~』と言うタイトルでほぼ統一されている。クター以外のキャラクターがメインキャラクターの場合は、そのキャラクター名が冠される。

ウェブゲームミニを除き、いずれのゲームにもランキング送信機能が付いており、インターネットでランキングを争うことができる(PCゲームの成績は何度でも送信可)。かつてはランキングのリセットを行っていなかったが、現在では毎月頭にリセットされている。

1999年12月の初作リリース以来、Windows向けのダウンロードして遊ぶゲームが中心であったが、2005年8月Flashを利用したブラウザ内で遊べるゲームをリリースして以降はブラウザゲームへ比重が移りつつある。基本的にはミニゲームといった感じの、比較的動作が軽く手軽に遊べるゲームが主であるが、過去に1作だけ『クターのロケット3D』というフル3D描画のゲーム(ただしこのゲームも趣旨としてはミニゲームである)がリリースされている。その他、雑誌に掲載された『クターのガウチ!?』シリーズや、メールマガジンの読者限定ゲーム、期間限定などで配信されたゲーム、各種イベントのギガ連射ブースで遊べたゲームなど一般公開されなかったゲームも多々ある(これらのゲームの一部は後で再度限定公開・一般公開されたものもある)。また、クターを使ったタイピング練習ソフトが市販されているほか、携帯電話向けゲームもPC版のリメイクゲーム・携帯限定ゲームを交えて配信されている。

これらのゲームには共通して、ランダムないしは特定の条件下でのみ表示される「レア」画像が存在する。レアは概ね「背景やキャラクターなどのグラフィックが、普段とは異なるものに差し替えられ」ただけで、プレイには影響しない。 なお『クターのアスレチックワールド』シリーズでは「レアキャラ」であるシャケの捕獲数がカウントされるが、やはりプレイには影響しない。『クターのタビペロ』シリーズも、同じく「レアキャラ」39(サンキュー)ボウヤの捕獲数がカウントされるが、こちらは捕獲数に応じた「おまけ」が入手できる。 ゲームによっては複数のレアが存在し、低確率で複数のレアが同時に表示されることもある。

ウェブゲーム

Flashを用いたブラウザゲーム。いずれも無料で、インターネットランキング対応。

ゲームは 「クターのフープ」 「クターのQS」 「クターのホイホイmini」 「クターのリンゴリッチテイスト」 「クターのボンダンス」 「クターのエアプッチン快」 「クターのボンダンスX」 「クターのマド」 「クターのECO2(エコツー)」 などがある。

またメニューの「カベガミ」から壁紙がダウンロード可能。壁紙はゲーム終了後の様子を描いたイラストで、ゲームごとに異なり、更にゲームの成績評価(S~Eランク)に応じた6種類が用意されている。

ウェブゲーム(イベント限定)

年末年始や夏休みなどの定期イベントでのみプレイできるブラウザゲーム。 分割されたパネルをプレイヤー全員の協力で開く『メクリ』系と、クターを旅させるスタンプラリー風ゲーム『メグリ』系とがあり、イベントごとにいずれか1種が公開される。イベント中にゲームを終了させることで、プレゼントへの応募や期間限定の壁紙ダウンロードと言った特典が得られる。 開くパネルの位置やクターの移動距離は、ゲーム内のミニゲームの成績で決定される。ミニゲームは1日1回のみプレイでき、ゲームを終了させるにはミニゲームを何度もプレイしなければならない。

初期のゲームには、ミニゲーム練習用のミニミニゲームが併設されていた。これがウェブゲームミニの元になっている。

商品化

クターの商品展開についてはキャラクタービジネスに徹底しており、ギガ連射自身では行っていない。以下の商品は全て他社による企画である。

現在販売されている商品

ゲーム

  • クターのタイピングワールド(2002年にハイブリッドCDで発売、売り切れ後の2006年秋にメディアカイトからおまけつきで再発売)
  • クターのサウン丼 クター10周年記念に発売されたサウンドトラック。ネット通販でのみ買い求められる。

ポスター、カレンダー

セブン-イレブンのプリントサービス「ピクチャン」でポスターとカレンダーが販売されている。価格はA4判が200円、A3判が280円。

過去に販売されていた商品

書籍

  • すきすきクター(ファンブック ISBN 4898141501)
  • すきすきクター アイムハングリーの巻(ポストカードブック ISBN 4898141935)

現在は2冊とも書店在庫のみの販売となっている。

グッズ

携帯ストラップ、キーチェーン、チケットホルダー、ぬいぐるみ、抱きまくら、フェイスクッション、マスコットが販売されていた。またUFOキャッチャーの景品用ぬいぐるみ(非売品)もあった。

関連項目

外部リンク