クスノキ科

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クスノキ科(楠科、学名:Lauraceae)とは、552000以上を含む被子植物。多くは温帯南部や熱帯、特にアジア南東部やブラジルに分布する。日本ではタブノキをはじめ照葉樹林の構成種を多く含む。大部分の種は常緑(一部落葉)高木ないし低木だが、スナヅル属Cassytha)はつる性の寄生植物である。

精油を含み、芳香をもつ種が多い。そのためクスノキ防虫剤などになる樟脳を採る)や、シナモンゲッケイジュ香辛料)、クロモジ爪楊枝の材料、香料のクロモジ油も採れる)などが利用される。またアボカドは脂肪分に富む果樹として有名。

は小さく目立たないものが多い。花被は内・外3枚ずつ(花びらとがくに相当するが明らかな区別はない)。果実液果種子を1個含む。

分類

主な属

APG植物分類体系

APG植物分類体系ではクスノキ目に入れる。

被子植物 Magnoliophyta
モクレン類 magnoliids
クスノキ目 Laurales
クスノキ科 Lauraceae

クロンキスト体系

クロンキスト体系でもクスノキ目である。

被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnolliopsida
モクレン亜綱 Magnoliidae
クスノキ目 Laurales
クスノキ科 Lauraceae

新エングラー体系

新エングラー体系ではモクレン目に入れる。

被子植物門 Angiospermae
双子葉植物綱 Dicotyledoneae
古生花被亜綱(≒離弁花類)Archichlamydeae
モクレン目 Laurales
クスノキ科 Lauraceae

ギャラリー

外部リンク