キャメルマート

キャメルマートは、岩手県を中心に東北地方各地にあるコンビニエンスストア。かつては岩手県に本社を持つチェーン店だったが、現在は運営会社は存在しない。

概要

キャメルマートの運営母体である盛岡酒類商業協同組合は、1948年に約450人が合計1230万円出資して協同組合を設立、その後1973年12月、協同組合に加盟する店舗の活性化のため、岩手県に1号店がオープンした。

1983年4月には株式会社キャメルマートジャパン会社を設立し、1990年12月に秋田県、1991年3月山形県にそれぞれ出店し事業を拡大。1994年7月に50店舗出店を達成。1998年8月、創業メンバーである当時の大坊忠社長が夢にしていた新社屋である本部センターが完成した。

しかしながら2000年6月30日、運営母体である盛岡酒類商業協同組合が倒産。同年初旬から返済が出来なくなり、負債総額が約10億円にまで拡大していた。そして2004年11月30日、ファミリーマートに9店を譲渡した。ファミリーマートは2004年7月に盛岡市に初オープンしており、物流センターを設け多店舗展開を図ろうとしている最中であった。加盟店の中にはファミリーマートではなく、全日食チェーンに加盟した店舗もある。

結局、20世紀末には加盟店200店、合計売上高300億円、本部利益1億円というSAP20計画は失敗に終わってしまった。

サービス

キャメルマートはサービス4原則（Friendly･Cleanliness･Fresh･Quality）を掲げ、積極的に新たなサービスに挑戦していた。

キャメルカード

1991年6月、直営店でキャメルカードというポイントカードを試験導入し、1992年4月には新しく更新したキャメルカードを導入した。

買った金額がそのままポイントになり、5000ポイント貯めるたびに50円の割引券がつき、さらに7冊貯めると500円の割引券がもらえた。ポイントを貯めるだけの機能だけではなく、ホテル･ニッポンレンタカーの割引や、利用者の中から抽選で現金が当たる宝くじまであった。

キャメル便

2000年5月、キャメル便という宅配サービスを開始。カタログから商品を選び（店内の扱っている商品でも出来る場合あり）電話で注文。3000円以上で無料で、3000円未満は利用料として200円掛かった。

しかしながら、導入したもののあまり定着しなかった。

その他

主なサービスとして電話料金受入代行サービス、バイクの自賠責保険取次ぎ、各種切符販売、インストア米飯･惣菜･ベーカリー販売など多様に行っていた。

歴史

• 1973年12月 岩手県に1号店がオープン。
• 1983年4月 株式会社キャメルマートジャパン会社を設立。
• 1990年12月 秋田県にオープン。
• 1991年3月 山形県にオープン。
• 1998年8月 新社屋である本部センターが完成。
• 2004年11月 加盟店29店のうち9店をファミリーマートに譲渡。

マスコットキャラクター

キャラメルマートにはマスコットキャラクターがおり、らくだの「らっくん」を始め、宴会星人･ ハラペコ星人･トコ夏星人･春咲星人がいた。

関連項目

• コンビニエンスストア
• ファミリーマート
• 全日食チェーン

外部リンク

• 公式ホームページ（インターネット・アーカイブ）