カツゲン

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テンプレート:Infobox 飲料 カツゲンとは雪印メグミルク北海道限定で販売している乳酸菌飲料

概要

昭和初期に帝国陸軍が北海道製酪販売組合連合会(雪印メグミルクの前身)へ、給水状態の劣悪な中国中央部に駐屯している軍人用に栄養飲料の開発を依頼、同組合が1938年、傷病兵の栄養食として中国上海で製造を開始した。その後、北海道や樺太でも製造。カツゲンは元々「活素(かつもと)」という名前。「活」は「勝つ」、「素」は「牛乳の素」の意味。その後、1956年「活源(かつげん)」に名称変更され、北海道内の一般消費者向けに販売が始まり、翌年「カツゲン」とカタカナ表記になった。

1979年に名称を「ソフトカツゲン」とし、風味も薄くさっぱりとしたものに変更され現在に至る。かつては瓶入りが主流で銭湯や駅売店などでも見受けられたが1980年代に姿を消し、現在はすべて紙パック入りとなっている。

ガラナ飲料と並び北海道特有の製品として紹介される。

現在の販売地域はほぼ北海道内に限定されている(但し、青森県でも比較的見かけられる)。昭和30年代には大阪工場でも製造され関西圏で一般向け販売されたほか、平成6年頃には「勝源」の名前で首都圏でも発売されたが、どちらも早々と販売が中止されている。 関連商品として青リンゴ味、イチゴ味などの香味をつけたものが季節限定で販売されるほか、「ゼリーインカツゲン」や「カツゲンゼリー」、「カツゲンアイス」といったカツゲンの風味を生かした製品も存在する。

発音は、先頭の「カ」にアクセントがある。

勝源(カツゲン)神社

2005年12月から雪印メグミルク札幌工場の見学コース内に設けられている。カツゲン発売から2006年で50年を迎える記念と、商品名から「勝つ源」を連想させるとしてスポーツチームや受験生などの間で愛飲されている現象を受けたもので、祭壇には発売初期のビンが祭られている。工場見学の際にお参りすることができ、お神酒の代わりにカツゲンが振舞われるほか、お守りの発売もある(工場見学は前日までに要予約[1])。また受験シーズンにはオリジナル味のパッケージが受験生応援バージョンに切り替わる。「勝源神社のお守り」が印刷されており、最後まで飲んでお守り部分を切り取り、裏に志望校を書いて使用する。

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関連項目

  • ヨーゴ カツゲン同様、地域限定の乳酸菌飲料である(沖縄県で販売)。

外部リンク