オタク学

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オタク学(おたくがく)とは、サブカルチャー研究の一分野である。

概要

  • いわゆるオタクの行動様式や彼らの興味対象となっているサブカルチャーを学問的に解明する研究。当然新しい学問である。オタク学は、サブカルチャーを「オタク文化」として捉え、商業-美術-技術、他社会に与えた影響など多角的に把握しようとする学問研究領域ともいえる。しかし、定義すら定まっていない「オタク」をどのように学問化するかが問われている。
  • 最初に命名したのは岡田斗司夫である。彼が東京大学教養学部で「オタク文化論」講義を行い、内容を普及させる冊子にして出版した際に「オタク学」という言葉を使用した。また以後、岡田外にも「オタク学」を使う例があり、一定の認知を受けた。

海外での事例

  • 例えば韓国では漫画やゲームを大学で教え、国がこれを経済政策として支援している。
  • 世界的に評価される有力なコンテンツを製作することは、資源の少ない日本においても非常に重要な将来性を有する経済活動である。政策として推進する手法への研究が進んでいる。
  • 台湾東海大学 (台湾)が2011年度の一般教養科目として台湾初の「オタク学」開設した。アニメマンガゲーム等のメディア産業の歴史と現状、そして今後の展望を講義するが、大変な人気を呼んでいる。

参考文献

  • 岡田斗司夫『オタク学入門』(太田出版、1996年) ISBN 4872332792

外部リンク