ウクバール

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ウクバール(Uqbar)は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説『トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス』に出てくる架空の地名。

以下は、小説の中で語られるウクバールの説明である。

ウクバールは小アジアに存在した文明の一つ。ツァイ・ハルドゥンの低地とアクサの三角州の北方に勢力を置いた。9世紀末に興り、14世紀に終わりを迎えたと言われる。 ウクバールの経済基礎は主として半放浪の畜産であり、王は部族群に対して間接的な支配を敷いた。王や部族長は、叙事詩的な歌を後援することに力を注ぐ伝統があった。

※ なお、実在する地名として、イラクにはウクバラ(Ukbara)という町があり、アルジェリアにもウクバール(Ukbar)という地名が存在する。また、『ウルトラマンガイア』第29話「遠い町・ウクバール」にはウクバールという空中都市が登場する。