アウディ・Q7
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 アウディ・Q7は、ドイツの自動車メーカーアウディが製造、販売するSUV型四輪駆動車。アウディがオールロードクワトロに続いて手がけたSUVである。
名前が示すように、A6とA8の間に位置することが意図されている。後にA6とA8の間にA7が位置づけられた。
概要
2003年1月のモーターショー、デトロイト・オートショーでパイクスピーククワトロ・コンセプトが、2005年9月にフランクフルトで行なわれたIAA2005にて市販版であるQ7が正式に発表された。
アウディ自慢の4輪駆動であるクワトロシステムを積むQ7の特徴のひとつに、3列シート(多くの市場ではオプション扱い)がある。プラットフォームは、フォルクスワーゲン・トゥアレグ / ポルシェ・カイエンと共通のフォルクスワーゲンL7型と呼ばれるものである。クワトロシステムはアウディ・RS4と同じメカニズムを採用する。エクステリアのデザインは、和田智[1]。
高級SUVとして、前述のトゥアレグよりもオンロード指向のセッティングとなっている。引き換えにオフロードにおける走行性能は貧弱であり、英国の高級紙タイムズには「まったく使い物にならない」と評された。
エンジンはハンガリー製。製造・組み立ては、スロヴァキア・ブラチスラヴァのフォルクスワーゲン ブラチスラヴァ工場で行われるが、多くの重要部品はアウディのドイツ2工場(インゴルシュタット、およびネッカースウルム)から供給されているという[2]。
2008年にはハイブリッド車を追加するとしている。4.2L V8FSIエンジンとトルクコンバーターの間に電気モーターを配置するもので、0-100km/h加速は6.8秒、5速で80-120km加速が7秒。燃費は8.3km/lと発表されている。また電気モーターのみでの走行も可能。
2005年、全世界で販売は1,185台(フォルクスワーゲンAG2005年度年間報告書より)。2007年、3.6FSI販売開始後の日本市場での販売目標は400台/年であるとされた。
2009年12月に新型の発表予定。ヘッドライトにLEDライトを採用などの変更がある。基本スペックは同じ。
2008年10月24日付のニュースリリースで、日本におけるポスト長期規制をクリアしたクリーンディーゼルエンジン搭載の3.0TDIを2010年導入予定と発表されたものの、2013年5月現在になっても販売される見通しは立っていない。最高出力165kW(225仏馬力)と最大トルク550N·m(56.1kgf·m)となる予定。実質燃費は13km/Lを越える3Lエンジンでは画期的な数値である。なお、2008年同時期に日本では未発売なものの、V12 TDIクアトロ(V型12気筒ディーゼルエンジン)を搭載したモデルが発売された。馬力は550PS、トルクは約105kgmを絞り出す怪物であるが、燃費は1L当たり約11.9kmと驚くほど低燃費だ。580万円のエクスクルーシブパッケージをオプションでつけると内装は羊の革・ウッドが惜しげも無く使われており、外装には21インチアロイホイールが装備されている。
日本でのグレードおよびスペック | ||||||
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グレード | エンジン | 排気量 | 最高出力・最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | 発売時期 |
Q7 4.2FSIクワトロ | V型8気筒 DOHC | 4,163cc | 350仏馬力/44.9kgf·m | 6速AT | 4WD | 2006年10月-2010年7月 |
Q7 3.6FSIクワトロ | VR6 DOHC | 3,597cc | 280仏馬力/36.7kgf·m | 2007年4月-2010年7月 | ||
Q7 3.0 TFSIクワトロ | V型6気筒 DOHC スーパーチャージャー |
2,995cc | 272仏馬力/40.8kgf·m | 8速AT | 2010年7月- |