あかぎ (列車)

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あかぎとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が上野駅新宿駅 - 高崎駅前橋駅間を東北本線高崎線両毛線経由で運行している特急列車である。

本項では、2014年3月15日ダイヤ改正で登場した特急スワローあかぎについても記載するとともに、過去に両毛線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

概要

草津温泉水上温泉郷への観光客を輸送する特急「草津」「水上」と同じく、上野駅から東北本線・高崎線を経由する列車である。

「あかぎ」は1950年に、上野駅 - 桐生駅小山駅間を高崎線・両毛線経由で運行する快速列車として運転を開始。1960年には上野駅 - 前橋駅間を毎日運転する臨時列車として準急列車になり、1961年に定期列車化された。1966年に「あかぎ」は急行列車化され、「はるな」と統合し「あかぎ」は2往復運転された。

1982年11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正で特急列車へ格上げされた。

運行概況

通勤・通学時間帯に運転されており、下り列車は夕ラッシュ時のみ平日ダイヤのスワローあかぎで9本、土曜・休日ダイヤのあかぎで3本が、上り列車は朝ラッシュ時に平日ダイヤのスワローあかぎで2本、夕ラッシュ時にあかぎで1本、土曜・休日ダイヤの朝ラッシュ時にあかぎで2本運転されている。このうち、1往復が新宿駅発着となる以外は上野駅発着で運行されている。なお、2014年3月15日ダイヤ改正で新設された特急スワローあかぎの内、平日夕方以降の下り本庄行き列車は2014年3月14日以前のホームライナー鴻巣を特急格上げの上でほぼ置き換え運転区間を鴻巣から本庄に延長したものになっている。ホームライナー時代には整理券による着席整理を行う関係で始発の上野駅以外では乗車できなかったが、特急格上げにより途中のどの駅からも乗車が可能になった。

停車駅

上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 上尾駅 - 桶川駅 - (北本駅) - (鴻巣駅) - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - 新町駅 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 前橋駅

  • ( )は一部の列車のみ停車
新宿駅発着列車は、新宿駅 - 大宮駅間の停車駅
新宿駅 - 池袋駅 - 大宮駅

使用車両・編成

2014年3月15日現在の編成図
あかぎ
テンプレート:TrainDirection
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
G
テンプレート:TrainDirection
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
G G
スワローあかぎ
テンプレート:TrainDirection
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
G
テンプレート:TrainDirection
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
G G
  • 全車禁煙
  • 編成は変更される場合がある。
  • 8号車 - 11号車が連結されない列車がある。
凡例
テンプレート:Bgcolor=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席
  • 上野発着列車は、大宮総合車両センター車両検査科東大宮センター配置の651系電車で運行される。スワローあかぎ4号・5号(平日)あかぎ4号・5号(土休日)が基本編成の7両編成と付随編成の4両編成を組み合わせた11両編成で、それ以外の列車は7両編成で運行される。
  • 新宿発着列車は、大宮総合車両センター車両検査科東大宮センター配置の185系電車の10両編成で運行されている。
    • 2014年3月15日のダイヤ改正までは、上野発着列車でも185系が使用されていたが651系に置き換えられた。[1]なお、上野発着列車と新宿発着列車では、ヘッドマークのデザインが異なっていた。さらに、2013年までは両者で号車番号が逆になっており、グリーン車の連結位置が異なっていた。

テンプレート:-

両毛線優等列車沿革

テンプレート:Vertical images list 基本的には、2005年1月現行の東京方面から高崎駅経由および東北本線宇都宮線)経由で両毛線へ直通する列車について記述する。ただし、1980年代以降は運行区間の重複や扱いにおいて同等であることから、高崎線線内のみの運行となった優等列車についても記述する。

  • 1950年昭和25年):上野駅 - 桐生駅小山駅間を高崎線・両毛線経由で運転する快速「はるな」「あかぎ」が、上野駅 - 桐生駅・高崎駅間を小山駅経由で運転する「おおとね」「わたらせ」が運転開始。
  • 1960年(昭和35年):「あかぎ」が上野駅 - 前橋駅間で80系を使用した準急列車(毎日運転の臨時列車)になる。「はるな」「おおとね」が廃止、され「わたらせ」は無名の快速列車になる。
  • 1961年(昭和36年):準急「あかぎ」が定期列車化。
  • 1962年(昭和37年):上野駅 - 小山駅 - 高崎駅間で準急「わたらせ」が運転開始。
  • 1965年(昭和40年):上野駅 - 前橋駅・渋川駅間で準急「はるな」が運転開始。
  • 1966年(昭和41年):「あかぎ」「はるな」「わたらせ」が急行列車になる。「はるな」の上野駅 - 前橋駅間が「あかぎ」に統合され、「あかぎ」は2往復になる。
  • 1967年(昭和42年):「あかぎ」が下り4本・上り2本になる。
  • 1968年(昭和43年):上野駅 - 渋川駅間の急行「はるな」が「ゆけむり」に統合されて廃止。「わたらせ」は電車化。
  • 1968年(昭和43年):「あかぎ」に165系を投入。桐生駅・小山駅まで普通列車として延長される列車を運転。
  • 1982年(昭和57年)11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により、小山駅乗り入れ列車を急行「はるな」とし、185系による特急「あかぎ」と分離。なお、特急「あかぎ」桐生駅発の上り列車も運行される。なお、いずれも前橋駅 - 桐生駅・小山駅間は普通列車として運行される。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:上越新幹線上野駅乗り入れに伴うダイヤ改正により、急行「はるな」が廃止。「あかぎ」はエル特急新特急あかぎ」になる。「わたらせ」は廃止され、小山経由の両毛線直通列車は消滅。
  • 1989年平成元年)3月11日:「新特急あかぎ」桐生駅発の上り列車が廃止。全列車上野駅 - 前橋駅間の運転になる。
  • 1993年(平成5年)3月18日:新宿駅 → 高崎駅間で特急「新特急ホームタウン高崎」が運転開始。
    • 平日下り列車のみ運転され、ホームライナーと同等の運行形態の列車であった。休日についても、新宿駅 - 高崎駅間で運転する「新特急あかぎ」21号・22号が設定された。
  • 1994年(平成6年)12月3日:「新特急あかぎ」21号・22号が「新特急ウィークエンドあかぎ」になる。
  • 1995年(平成7年)12月1日:「新特急あかぎ」の下り1本が平日のみの運行とする。さらに、新前橋車の185系のリニューアルに従い、ヘッドマークのデザインが変更される(田町車185系は旧デザインのまま)。
  • 1997年(平成9年)10月1日:朝の上り列車1本を新宿駅に乗り入れ開始し、平日は「新特急さわやかあかぎ」、休日は「新特急ウィークエンドあかぎ」になる。「新特急谷川」が「新特急水上」に改称されたことにより、新前橋車のヘッドマークデザインが再び変更される(田町車はそのまま)。
  • 1998年(平成10年)12月8日:新特急愛称の再編に伴い、「新特急水上」の上り列車1本を「新特急あかぎ」変更。
  • 2002年(平成14年)12月1日:エル特急および新特急の名称が廃止され、特急「あかぎ」「ウィークエンドあかぎ」となる。同時に「新特急ホームタウン高崎」「新特急さわやかあかぎ」が「あかぎ」に統一される。田町車のヘッドマークデザインは変わらないが、L表示が無くなり、新特急から特急表示になる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:全車両禁煙になる。
  • 2010年(平成22年)12月4日:一部編成変更、土休日の上下3本の運転を取りやめ。「ウィークエンドあかぎ」が廃止され、「あかぎ」に統一される。
  • 2012年(平成24年)3月17日:渋川始発の特急「あかぎ」4号が廃止。一部編成変更。
  • 2013年(平成25年)11月18日:指定席を7・10両編成は3号車に、14両編成は3・10号車に導入。指定席特急料金は通年同額となり、えきねっとチケットレスサービスが利用可能となる[2]
  • 2014年(平成26年)3月15日:上野発着の「あかぎ」に651系を投入。平日通勤時間帯は「あかぎ」に代え全席指定の「スワローあかぎ」を運転開始。平日運転の上り12号を廃止。[3]
列車名の由来
  • 「スワローあかぎ」:「あかぎ」に「座ろう」を付加したもの。また、「ツバメ」の英訳「swallow」のイメージも加えている。

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:東京対北関東優等列車

  1. テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2013年12月20日
  2. テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道高崎支社、2013年9月19日、2013年9月20日閲覧
  3. テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年12月20日、2013年12月21日閲覧