まる鍋

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まる鍋(まるなべ)とは、スッポンを使った鍋料理のこと。主に京都を中心とした関西地方の料理。材料はスッポンと野菜だけであり家庭でも作れるが、専門店では出汁が染みついた年代物の土鍋を使う事もある。さらに、コークスを使った強い火力で炊き上げる店も存在し、この場合は野菜は入れずにすっぽんのみを使う。

鍋の具を食べ終わると、残りの汁で雑炊を作ることが一般的である。

作り方

  • 鍋に水を張り、スッポンを入れ沸騰させる。
  • 調味料(砂糖醤油程度)で味の濃さを調整する。
  • 野菜を加えてできあがり。

コークスを用いた調理法

上述のコークスを用いたスッポン鍋は、何度もコークスの炎にかけ、充分に鍛えてから調理に使用される。しかし、普通の土鍋は基本的に2000度の温度にもなるコークスの炎には耐えられない為、専用の分厚い土鍋が用いられる。それでも土鍋の大半は鍛える過程で割れてしまい、実際に調理に使用できるまでに「育つ」土鍋はごくわずかである(100個に1個とも言われるが、その鍋も半年しか持たないと言われている)。


関連項目