とりせん

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ファイル:Torisen Miraidaira.jpg
店舗の例(みらい平店)
茨城県つくばみらい市、2010年9月撮影

株式会社とりせん英称TORISEN Co.,Ltd.)は、群馬県を中心に店舗を展開するスーパーマーケットチェーンであり、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)の会員企業。

キャッチフレーズは「安全です、新鮮です、とりせん」。

概要

社名の由来は、創業者である前原仙吉が周囲から「鳥屋の仙吉」と呼ばれていたことによる。

会社の商標静岡県富士市に本店を置くホームセンターエンチョーの商標と非常によく似ているが、とりせんはひらがなの「と」を、エンチョーは「encho」の「e」をベースにした別々の図案で、2社に関連はない。

(株)コジマ相談役小島章利がとりせん会長、前原章宏の娘婿であったことから、建物を共有している店舗がある(小桑原店など)。

毎週日曜や拡販シーズンに早朝タイムサービス(開店から10時30分まで)が行われ、一部を除いた商品が10%引きで販売される。但し、店内での商品価格が他店より約15~20%程、高めに設定される傾向も見られる。

月末に販促目的の福引が開催され、5,000円分の商品購入につき一回、福引に参加可能。景品はユーシーカード商品券(とりせんでの会計時に釣り銭が全額出る)等。 日曜夕刻の販促としてスクラッチくじも行われ、こちらは購入2,500円につき一回参加可能。景品は上記福引と同様、ユーシーカード商品券500円分等。

1月、8月にユーシーカード商品券10,000円分と、販促目的の商品箱(福箱、宝箱)が10,000円で販売される。箱の中身は醤油、ティッシュ、こんにゃくなど。

会計時における、ポイントカードサービスは存在しない。

従業員に対し、系列会社である前原商事、及び(とりせん会長の妻でもある前原紀美江が経営する)前原興産が取り扱う保険商品への契約・加入を促す勧奨行為が行われている[1]

沿革

  • 1912年 鳥仙商店(食品卸売業)創業
  • 1948年 株式会社鳥仙本店設立、館林中央店を開店
  • 1953年 葛生店(2号店)を開店
  • 1958年
    • 葛生店にセルフサービスを導入
    • 中央店にセルフサービスを導入し、本格的スーパーマーケットチェーンの経営を開始
  • 1959年 羽生店(3号店)を開店
  • 1960年
    • 商号を株式会社とりせんに変更
    • 日本セルフサービス協会理事に就任
  • 1962年 加須店(4号店)を開店
  • 1963年 関東スーパーチェーン株式会社を発足
  • 1964年
    • 行田店(5号店)を開店
    • 食品工場を設置
  • 1966年
    • 館林西部店(6号店)を開店
    • 佐野店(7号店)を開店
    • 桐生本町店(8号店)を開店
  • 1967年
    • 熊谷本石店(9号店)を開店
    • 桐生錦町店(10号店)を開店
  • 1968年 AJSに加盟
  • 1970年 ニチイと業務提携、伊勢崎SC(11号店)を開店
  • 1971年
    • 足利ショッピングデパート(12号店)を開店
    • 熊谷駅前店(13号店)を開店
    • 太田南店(14号店)を開店
  • 1972年
    • 三俣店(15号店)を開店
    • 国領店(16号店)を開店
    • 江木店(17号店)を開店
    • 大正店(18号店)を開店
  • 1973年 館林市下早川田にプロセスセンターを建設し、生鮮食品のセントラルパッケージ方式を採用
  • 1974年
    • 館林市下早川田に本社を移転
    • 鹿沼店(19号店)を開店
    • 飯塚店(20号店)を開店
    • 文京店(21号店)を開店
  • 1975年 本社敷地内にディストリビューションセンターを併設した本社屋を新設し、移転
  • 1976年 衣料品部門を導入した小山店を開店し、コンビネーション型の店舗展開を開始
  • 1979年 ショッピングセンター1号店として西那須野店を開店
  • 1982年 小桑原店に生鮮食品のインストアパッケージ方式などの新システムを採用し、1号店として改装開店
  • 1986年 衣料品のロードサイド店舗としてサントリア伊勢崎店を開店、サントリア店の多店舗化開始
  • 1992年 群馬町店SMを600坪型1号店として増床開店
  • 1994年
    • 牛乳パック、食品トレー、ペットボトルの店頭回収を開始
    • 節水システムの導入
  • 1999年 発泡スチロール減溶プラントを本社敷地内に設置し、リサイクルへの取り組みを強化
  • 2001年 再生ゴミ袋の導入使用開始
  • 2002年 NSC(ネバフット・ショッピングセンター)1号店として、真岡ショッピング・モールをオープン
  • 2002年
    • ポリオレフィン系ラップの導入開始
    • 環境活動レポート発刊開始
  • 2003年 とりせん館林物流センター稼動
  • 2004年
    • 省エネによりCO2を削減する「ESCO」事業の取り組み開始
    • 食品資源物の堆肥化リサイクルを12店舗で開始
  • 2005年 オール電化の店舗、茂呂店をオープン
  • 2005年
    • 5 A DAY食育活動開始
    • 雑誌の分別リサイクル開始
    • 収穫体験ツアー開始
    • 小学生食育体験ツアー開始
    • 群馬県農場公開事業の開始
  • 2006年
    • 東京電力よりESCO事業によるCO2削減を評価され「CO2削減証明書」を足利南点他21店が受領
    • レジ袋削減のためのマイバスケット販売を全店で開始
  • 2007年
    • 太陽光発電システムを設置した城西の杜店をオープン
    • 使用済みレジ袋、アルミ缶の店頭回収リサイクルを開始
  • 2008年
    • CO2削減のための環境ダイエット運動を開始
    • 群馬県環境GSへ参加
    • チームマイナス6%へ参加
  • 2009年
    • 環境マネジメントシステム「エコアクション21」を本社及び館林市内、太田市内、大泉町内の10店舗が取得
    • 一部店舗でエコキャップの店頭回収を開始
  • 2010年 環境マネジメントシステム「エコアクション21」を全店舗が取得
  • 2011年 お買物袋持参値引2円を実施
  • 2012年
    • 一部店舗で古着回収を開始
    • 一部店舗で段ボールの本社回収を開始
  • 2013年 群馬県と地域活性化包括連携協定を締結
  • 2014年 子育て家庭・高齢者支援カード事業への協賛開始

不祥事

JAS法違反(偽装表示)問題

2007年2月28日農林水産省より「生鮮食品 品質表示基準第4条 第1項 第1号及び第2号」の規定に違反(偽装表示)したことから、JAS法第19条の14 第1項の規定に基づく指示を受ける[2]

下請法違反問題

2010年2月2日公正取引委員会より、仕入割戻金、EOS情報処理料、ピッキングシール代と称し、合計1066万6388円を32社の下請代金から差し引いたとして、「下請代金支払遅延等防止法 第4条 第1項 第3号(減額の禁止)」に基づく勧告を受ける[3]

出来事

  • 2009年
    • 6月:前原章宏が代表取締役会長に就任。後任の社長として、実子であり専務の前原宏之が就任する。
    • 9月11日:子会社であったとりせんファーマシー(株)の全株式を、総合メディカル(株)へと譲渡。薬剤師採用難等の理由により、ドラッグストア事業から全面撤退[4]
  • 2010年
    • 4月:冷凍食品及びアイスクリームがタイムサービス割引対象外となる。
  • 2011年

運営店舗

  • 過去に出店していた県

主な子会社・関連会社

  • マック食品株式会社(食品製造業。とりせん会長の前原章宏が、取締役会長兼社長を兼任)
  • 株式会社マエショウ企画(不動産業・清掃業等)
  • 雄峯食品株式会社(外食産業向食品卸売業)
  • 株式会社マエショウサプライ(ミスタードーナッツのフランチャイジー。貨物運輸業及び倉庫業、賃貸倉庫業等)
  • 前原商事株式会社(卸売業及び100円ショップ、クリーニング店の運営)
  • 株式会社サントリア(衣料品小売業)
  • 前原興産株式会社(保険代理店。代表者はとりせん会長夫人、前原紀美江)

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 前原興産(株) とりせん従業員向け保険勧誘Webサイト「ようこそ!! とりせん従業員の皆さま!!」
  2. 農林水産省プレスリリース『株式会社とりせんにおける貝類の不適正表示に対する措置について』
  3. 公正取引委員会 「株式会社とりせんに対する勧告について」(PDF)
  4. 総合メディカル(株)「とりせんファーマシー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(PDF)